日産フィガロは、初代マーチをベースとして作られた日産パイクカーの集大成、という話はいまさら書き出してどうする?なほど有名なものです。
が、あらためて、その初代マーチを見比べると、こんなに違うものだった。という点が驚きです。企画力とデザインのセンスと、多少は機能性(室内空間など)をスポイルしようとも、面白楽しい方向への割り切りを感じます。
これもおそらく広く知られていることと思いますが、フィガロのネーミングは、歌劇「フィガロの結婚」が基になっているようで、1786年にモーツァルトが作曲、初演したものはどなたでも序曲の旋律くらいはわかるあれです。が、この歌劇の原作は、劇作家ボーマルシェによる戯曲で、1778年に書かれたものです。貴族階級を批判する諷刺的な内容で、要は助平な領主の伯爵と理髪師のフィガロが、フィガロの婚約者をめぐってやり合いする(おいおい、丸めすぎだろ)
ボーマルシェの作品にモーツァルトがデザインを加える。という視点で見ると、日産フィガロにおいては初代マーチの基本デザインを手がけたジウジアロー氏がボーマルシェ、これをパイクカーに仕立てた古場田良郎さんがモーツァルトのポジションと考えても良いでしょう。いやもうそのあたりは、初代マーチの設計統括を担当した伊藤修令さんもいますので、ジウジアローから古場田さんという物言いは、無理やりなこじつけですが。
そういった背景とパイクカーの時代を振り返ると、やはりバブル景気に後押しされていたのだと感じます。これ1台のために・・・というよりこれ1台で日産をアピールするために映画まで作ってしまう熱量ですから、フィガロ自体のカタログも、自動車を売るための情報は最小限で、諸元と車体色くらいは基本にあるとしても、その他はほぼ「フィガロのある風景」だけを演出したグラフ誌です。
さもしい話ですが、いま、このカタログの取引価格ってなかなか凄い値段です。買えない額ではないけれど、まあ・・・買わねーな。と思っていたら
「あ、それなら持ってますよ」
という霙のひとことで、こいつ、本気だと知らされるのでした。
・・・いつの間にどこから手に入れたんだ?
お嬢さんの熱量が凄い・・・・
以前、マイクラのことを書いているんですが、あれは霙にはフラれて、持ってきた義弟が乗っているんです。
そのマイクラを持ってきたときに、マイクラとフィガロのカタログも探してくれていたらしく、どちらも我が家にありました。
これがなかなかの備品で、売りに出したらタイヤ一本くらいになるんじゃないですかねえ。
初代マーチ懐かしいわぁ。
友達が駐車場代、月に3万ン千円払って所有した車がマーチでした。
オリジナルのキーカバーが、にゃあにゃあアサシオでしたヨ(笑)
アサシオ!
そんなマスコットキャラがいましたねえ。
月額三万の駐車場代は仙台時代に払った。んで出勤先でもまた別途駐車料金・・・