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  ~懲りない傾向~

Submarine-Super99

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9月9日なので、掛け算の話でも書くかなあと考えていたところへ、「九十九は百から一を引いた『白』」などという逸話を読んで、へー、と思って、真っ白な巨大ロボット(なんでそこへ行く)といえば、先日まで「重戦機エルガイム」がBS12でやってたなあと、それで行くかと決めかけながらも、夏場に買ったまま忘れていたけっこう沢山の本やら漫画やらに気が付いて、松本零士さん(執筆時は松本あきら名義)の「潜水艦スーパー99」になだれ込みます。

僕が所有しているのは買い直した復刻版ですが、連載は前回の東京オリンピックの頃で、叔父貴が読んでいた雑誌に載っていました。小沢さとるさんの「サブマリン707」なども、だいたいそうやって内容も理解できずに読んでいた時代です。単行本は70年代になってから出ていたと記憶していますが、一巻目と二巻目の表紙の主人公が別人のようです。

当時はまだ戦争物漫画が多く掲載されていたなかで、石森章太郎さんの「サイボーグ009」と「潜水艦スーパー99」は、SFものの領域に踏み込んでおり、009にも潜水艦は移動に欠かせない道具として描かれていたほど、バトルシップよりもサブマリンという時代。今考えると、潜水艦の方が描きやすい形をしているからだったのかもしれませんが、隠密行動という場面がイメージを膨らませやすかったのでしょう。

スーパー99はいろいろ謎の艦で、全長は海上自衛隊のそうりゅう型より40mほど長い120mで、排水量に至っては同(水中)4200tのそうりゅう型に対して桁違いも甚だしい約12500t。動力もディーゼルでも原子力でもない、クリーンで無補給半永久稼働可能な99式2型LL3(アニメ版スペックは知りません)。描かれた時代がおおらかなので、世界征服を企む軍事組織ヘルメット党と戦う、日本の、しかし造ったのは民間人という、それでいいのだ、なメカニックです。だって海洋冒険SFですから。

 

2 Responses

ヘルメット党のヘチ総統とは、科学技術供与を通じて親しくなったゲートボール仲間ぢゃ。
新帝国の無敵艦隊にもヘチ君から譲られたU型潜水艦が配備されとるぞよ。さすがに放射能廃液垂れ流しはマズいので、機関はワルタータービンに換装しとるがの。
99(ナインナイン)? あんな鯉のブツ切りみたいな潜水艦に負けるものかよ(笑)。

  • そんなところに裏のネットワークを構築しているとは油断ならん。
    それに比べてつくばーど基地の水上装備といえば、「量産型ズゴックフロート」しかないんだよなー。