土浦市から国道125号を下妻市方面へ走り、つくば市に入ったところに所在する「キャニオン」は、創業51年になる老舗の和風レストランです。半世紀前、嵐田流星の父親に連れられて、だるまセリカでここへご飯を食べに行ったことがありますが、創業者は3年前に亡くなり、二代目に引き継がれて繁盛を続けています。
で、この露出オーバーを補正した写真は、つい先日のもの。古い雑誌からの切り抜きではありません。
この七代目スカイラインは、現店主の平田さんが手を入れている、お店の看板でもありましたが、心無い輩にいたずらされたこともあり、しばらくの間、店の敷地の奥に仕舞われていました。だからこの日のみ、常連さんは目ざとく気付き、「なんだどうした?」と食事に来ながら珍しい光景を見たとつぶやいたとかつぶやかなかったとか。
「すいません。僕がお願いしました」 ←なにを始めたんだか
このままその話をしちゃうと「美味しいことは最高だ」にならないので、美味しい話に切り替えますが、この店の半世紀にわたる看板献立はAセットと呼ばれる和風洋食が有名です。ハンバーグ、エビフライ、カキフライを一点ずつ二つ組み合わせるという選択肢。創業時から伝わるのはハンバーグとエビフライの組み合わせです。筑波スカイラインから八郷をめぐり、ここで昼食というツーリングルートが、多くの自動車好きの定番として、やはり半世紀続いています。
このところ、窓際からの定位置には、平田さんの妹さんが所有する3ドアマーチが停められているのですが、以前の窓の風景はスカイラインでした。もっと昔だったら、創業者の「クジラクラウン」でした。光岡のガライヤがあった時期も。お父さんの味を受け継ぎながら、平田さん自身も無類のクルマ好きであることが、二代にわたって人気を呼んでいます。Aセット、リーズナブルで美味いです。フライに寄り添うタルタルソースがまた濃厚で素敵です。
なにを始めたんだかは、内緒です。が、翌日通りかかったらまだ置いてあって、土曜日に食事に行ったらこの位置に定着しちゃいましたよ。
「雷蔵さんのおかげで元の位置に出てこられました」
そう言われるとなんかこう、責任感じちゃうよなあ・・・と思っていたら、日曜日にはマーチに戻っていました。やれやれ