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  ~懲りない傾向~

ローレンツとワイズとスピルバーグに怒られそうな話

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なにやら霰が大学時代の友達に「ウエスト・サイド・ストーリー観て!」と大きく奨められているのを端で見ていて(インターネット回線での対話)、あれは「ウエスト・サイド物語」ではなかったのか? まーどっちでも同じだけどと思っていたら、

「ウエスト・サイド・ストーリーってそんなにすごい映画なの?」

と聞かれたので、悪乗りするとーちゃんでした。

「1950年代のニューヨークのウエストサイドという街は、マンハッタンの移民居住区で、コミュニティを守るために自警し合う中から対立抗争が絶えず、他民族に対して他民族の自警団はギャングにも等しかった」

「ふむふむ」

「あるとき、その抗争で不可抗力から、あるグループの若者が敵対グループのリーダーを刺し殺してしまう事件が起きた」

「ほうほう」

「殺人者となってしまった若者は、逃亡の途中黒ずくめの男達に逃亡の幇助を受けた」

「それでそれで」

「彼は男達に拉致され、黒い幽霊団の研究所でサイボーグ手術を施される」

「・・・いやそれは、いくらスピルバーグだからって」

「うそじゃねーもんっ」

 

父娘の馬鹿会話はさておき、「ウエスト・サイド物語」はアーサー・ローレンツによって脚本が起こされ1957年に上演されたミュージカル。これを映画化したのがロバート・ワイズの1961年の同タイトルで、最近のスティーブン・スピルバーグ作「ウエスト・サイド・ストーリー」は、意外にもまだ二度目の映画化です。

石ノ森章太郎さんがサイボーグ009の誕生編に描いた002編は、ページ数の関係からウエストサイド物語の悲恋もの部分はオミットされ、いきなり決闘に至るのですが、ジェット・リンクの名前もこの物語から由来しているのは有名なお話です。

61年というと、石ノ森さんは夏から取材旅行で海外へ出ている。映画のアメリカ公開が10月で日本へは12月に入ってきた映画です。64年にはミュージカルも日本で上演されているので、石ノ森さんは帰国後にこの映画か舞台かを観ていたのでしょう。その接点がなかったら、002は野球選手とかボクサーとかの設定になっていたかもしれない。

 

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