Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

それでも狭いと云われる理不尽

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昨年末、かわねこさんが四駆からSUVへの変遷に見る車体幅のワイド化について「ワイドボディの時代」を書かれていました。

三代目エスクードのディメンションは、北米市場にターゲットを置いたことが由来だと思われますが、まああれでアメリカン4WDに対してミドルクラス(実際にはコンパクトを謳った)をアピールしたのは失敗でした。

かわねこさんのブログを読ませていただきながら、歴代の室内長×室内幅×室内高の変遷に思い至り、ざっくりと抽出してみると以下のようになります。

初代
TA01W 1595×1275×1240mm
TD01W 1680×1310×1280mm
TD61W 1680×1310×1280mm
二代目
TA02W 1645×1335×1250mm
TD02W 1645×1335×1260mm
TL52W 1690×1335×1260mm
TD62W 1690×1335×1260mm
TX92W 2395×1355×1230mm
三代目
TA74W 1815×1500×1225mm
TD94W 1955×1490×1230mm
TDA4W 2000×1490×1230mm
四代目
全車  1960×1480×1265mm

注目すべきは室内幅(ワイド化に絡んで)で、初代と二代目比の体感として、二代目の助手席のゆとり感を思い出します。三代目なんかもう「くつろいでしまうぞ」だったのですが、10mm削った四代目でもこれを感じられます。しかし昨今の巷のSUVの肥大化を持ってくると、何処まで優位性があるのか定かでありません。

三代目ショートが最も幅広の室内だったことには気が付きませんでしたが、初代の場合テンロクノマドからV6の2500まで、1mmたりとも変化がないのは泣けてきます。まさにこの時代、小さな車体に大きな(排気量)エンジンという路線だったことも滲み出てきます。それぞれ乗ったり乗せてもらって思うことは、二代目に用意された室内寸が、コンパクトビークルとして最も理想的な数字のような気がします。あくまで主観ですが。

ちなみにですが、ハスラーの寸法を持ってくるとこうなります。

初代
2160×1295×1250mm
二代目
2215×1330×1270mm

二代目・・・グランドエスクードに迫ってる!

 

8 Responses

グランドの時はいい意味で運転席からそこそこ何でも手の届く距離でした(笑)。
でもこうして数字を並べてみると面白いですね…時代の流れも感じ取れますし。

こうなればと、妻のN-BOXの室内寸法調べたら、室内長がグランドと150mmほどしか変わらなかった(汗)
グランドでは運転席から後部座席(セカンドシート)に容易に手が届いていたのに、N-BOXではいくら手を伸ばしても届かないわけです(笑)

  • 92Xの真骨頂はサードシートから後ろの空間でしたから、2列目までは52系とそれほど変わらない使い勝手だったかもしれません。
    ハスラーも初代と二代目では外観側の意匠を捨てることで室内に生かした。これはある意味ではエスクードと三菱ジープのロング系との比較に似ています。

  • 書き散らしたブログですが、反応が多かったのが意外でした。(笑

    室内についても書いてしまうと、長くなりすぎるので書かなかったのですが、こうして見て見ると、時代の変遷が見えて面白いですね。
    最近の軽自動車などは、頭上高のゆとりによって、広さ感を演出しているあたりも、ハイトワゴン人気の理由かな、と思ったり。

  • スズキも一度はセグメントのランクアップを目指しましたが、ブランド力を培えなかったことや景気後退が災いしました。
    三代目エスクードではあれをコンパクトビークルとして売り出そうとしたものの、ヨーロッパでは古い街並みに対してでかすぎると言われ、北米ではコンパクトなら要らんと言われるなどの予想外展開でした。
    日本人くらいじゃないでしょうか、駐車スペースといったインフラが拡張できていないのに広い室内=車体の肥大化→ドアぶつけたと小競り合いしてでも広くて大きなやつに目が行ってしまうのは。

  • TD51Wとハスラーのカップルディスタンスが、
    ほぼ変わらないという体感は間違いではなかった(汗)
    仮にノマドの寸法感で現代法規に適合させた車を作っても、
    軽自動車と変わらないキャビンスペースでは、
    きっと5人乗りにはできなくて4人乗りになってしまうんでしょうね。
    嗚呼悲しい…

  • その昔、ノマドを買い足したとき、なんでショートは後部座席セパレートにしたんだろうなあと(バンはベンチシートだったじゃないですか)思ったものでしたが、ノマドの6:4分割シートって伊達じゃなかったんですね。

  • サイドキックもヴィターラ(初代 2代目)も
    現地での定員は4名でしたからねぇ。
    出る出ると言われて久しい某ロングモデルも、
    蓋を開けたら4人でキツキツだったりして(笑)

  • 北米、欧州の人々の身長で考えたら後ろに三人は考えようがなかったでしょうねえ。
    アレが二代目エスクードくらいの内寸だったら少しはましなんでしょう。
    でもハスラー後ろに三人がぎちぎちだから、二代目比較も乱暴かも。