Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

お家の庭が森になったらステキなので

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と、日下部サツキは言ってましたが、なったらなったで手に負えないのよ。昔は表庭のこのニッキの木と隣り合わせで、大人が登ってもびくともしないビワの巨木が2本ありました。子供の頃は1年おきに豊作となるビワの収穫のため、夏休みは毎日朝から登らされ、枝葉の先端に至るまで実ったビワを取りつくすのに3日くらいかかっていました。だから僕の代までは、ビワが高級食材であるというお話をまったく信じていませんでした。近所中に配っても食いきれなかったもん。

ビワは残念ながら現在の家屋を建てるとき、古い建物を曳家で移動させる際に伐採され、我が家の巨木は裏手の150年くらいになる杉の木を別にすればこのニッキの木がランドマーク。祖父が産まれたときに植えられたという話で、植える前の芽吹いた年まで遡ればおおむね115年でしょう。親父などは戦時中、根を掘り出して齧っていたようです。僕もやりました。根はニッキ、幹からはシナモンの香料がとれたのです。

ニッキ、ニッキと長年呼んできましたが、正しくはニッケイと言うらしく、でもそれだと新聞みたいでいやなのでニッキでいいと思っています。これをもう少し紐解くと、属性としてはクスノキ属でクスノキ科と、ばりばりのクスノキなのです。「塚森の御神木」として描かれていた、変な生き物がオカリナ吹いてるあれです。沖縄や徳之島で野生種が見つかっていますが、一般的には自生しているものは少なく、いつだか誰だかが植えたものという事例が多いとか。

ほぼ同じ樹種の、塚森ほどの巨木ではないけれどランドマークとなってきたクスノキ=ニッキですが、洞が大きくなったり枝が太くなり自重も無視できなくなってきたので、切り倒すことはしませんが大幅な枝打ちをお願いすることにしました。

あの変な生き物がてっぺん近くでオカリナ吹くくらいの余地は残りましたかね。その反面偉大だった木陰はことしは無しです。

2 Responses

あらま。ずいぶんバッサリと・・・

  • 老化している太い枝をもうちょっと落としてほしかったんですが、見た目のバランスでけっこう残ってます。