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  ~懲りない傾向~

第1コーナー後の明暗

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1984年2月3日に放送が開始された「超攻速ガルビオン」は、戦闘機に代わってスーパーカーが3段変形(後述の理由により中間形態は登場せず)するロボットアニメで、自動車が超絶的に進化する世界観の用意や、キャラクターデザインに当時人気漫画家のたがみよしひささんを起用するなど何か起きそうな予感をもたらしました。まあその期待は第1話のクオリティでかなり削がれるんですが、スポンサーの玩具メーカーが5月に倒産しあえなく打ち切られてしまいました。

ガルビオンことサーカス1その他の玩具に寄せていた期待も未発売という流れで打ち砕かれ、後年別メーカーからリリースされたもののもう模型作るの億劫だったし更に後から出てきたものは高額だしで、縁がありませんでした。

ガルビオン放送開始に1日遅れること2月4日には「重戦機エルガイム」が始まっています。こちらはガルビオンとは別メーカーの倒産によって、企画段階でスポンサーが変わった幸運なロボットアニメ。変形こそしませんがフレーム骨格の要所に合金を使って低重心制御と可動の自由度が飛躍的に向上した玩具が登場しました。このハイ・メタルものはバルキリーのように続々とバリエーション展開はせず、やはり変形や合体には一歩及ばなかった感があります。

しかしエルガイムはそれまでの巨大ロボのデザインとは一線を画し、洗練されたフォルムとシンプルなマスクに好感度がありました。バルキリーとてあの頭部のごつさは戦闘は形態では違和感丸出しだったのです。この番組でも幾多のヘビー・メタルが登場し、やっぱり変形だとマークⅡが繰り出されますが、エルガイム自身の流麗さに敵うものはありませんでした。

両作品とも40年前の出自ながら、現代でも通用する魅力を携えています。

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