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  ~懲りない傾向~

箒をブラシに持ち替えて

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能登半島地震被災地支援の一環として、映画の収益の幾ばくかを被災地に届けるという心意気に呼応し、観てきました「レディ加賀」。およそ10年前だそうですが、石川県の加賀温泉界隈で、旅館の女将たちが観光プロモーション役として実際にレディ加賀なるチーム編成を行い活動を始めたという逸話をもとに、その姿が踊るような印象だったと監督と脚本を手がけた雑賀俊朗さんは言い、そこから若女将衆がタップダンスを習い披露する構成となっています。

主演の小芝風花さんがタップダンサーとしては挫折し半端な気持ちで若女将修行を始めたものの、温泉街の凋落は想像以上のピンチ。若女将たちがいろいろなしがらみを背負いながらも団結していくわけですが、和服のままステッキならぬデッキブラシでタップを舞うというアイデアがこの映画の話題のひとつ(だと思う)。いやなんというか、話自体は他愛もないのです。ただ、封切られたとき能登があんな目に遭っていた。元気を出してほしいという、物語に付加された役割が大きい。

小芝さんてば、映画デビュー10年目のはずですが、この主演で9本目。その間ドラマもバラエティもかなりの数をこなしCМも引っ張りだこで、クランクインの9カ月前からタップダンスの訓練を受けていたと。若いと言っても体壊すんじゃないのかと余計な心配をしてしまいます。10年前に「魔女の宅急便」で箒を扱っていた彼女、今回デッキブラシでタップを踊るという演出はきっと「わざと」だろうなあと思わされます。

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