Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

機械なんぞとは程々に付き合うもんだぜ

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と、機動刑事千石旬介が毒づくのは2808年の話ですが、国際的な電脳都市となったОEDО(トウキョウ)の超超高層摩天楼がハッキングとクラッキングを受け、都市全体が機能麻痺してしまう。2024年のつい先日、似たようなことは実際に起きて、サイバー攻撃ではなくWindows上でのシステム障害とはいえ、トラブルが猛威を振るったのです。システム防御のための電脳防壁とそれを崩してくる電脳ハザードは、きっといつの時代でもいたちごっこなのです。

ここへきて自動車産業がSDV:Software Defined Vehicle開発に力を入れる舵を切っていますが、車載CPと外部ストレージとが双方向通信して車の運行やメンテナンス時期を制御するソフトウェアによって、機能や性能を高められる自動車だって、リスクがないとは言えない。1車種ごとにソフトを用意するなんて開発側にはとんでもない負担になることは予測されていて、メーカーごと或いはメーカー連合ごとにソフトの共有化も考えられているそうですが、中央集権型システムに制御されたクルマ社会は、そのシステムの要が攻撃されたとき、「安全のために全交通の運行停めます」を避けて通れないでしょう。そのような事態において、全車両がシステムから切り離されて従前のトラフィックを乗り切れるようにならないと恐ろしい。

ここまではSF的に過去事例作品がいくらでもあります。怖いなあと思うのはここまででももちろんですが、いわゆる自動運転できるクルマが「自動車」と呼ばれるのであれば、そのようなシステムを持たない旧世代のクルマは「自操車」ということになる。ただ区別するだけのためにそんな造語が使われるわけはないのです。「自動車に該当しないすべての車両は運行を禁ずる」なんて世の中がやって来る未来予想が怖いのです。

 

4 Responses

果たして何があった時にちゃんと「自動」してくれるんですかい?
などと言おうものなら袋叩きなんだろうなあ・・・あーやだやだ。
レベル4っても監視役で有人にしてたら意味が無い訳で、異常があったら直ちに減速→停止する位しか個別の対処は出来ない気がします。
ほか、ひとつの指令実行中は外部からのコマンドは受け付けない、とか(道路状況とかの情報は別ですよ)

でっかい話の時は・・・それこそ自操車のためのプロドライバーが必要なんじゃないですかね。
そういう人達が珍重されると(三流SFあるあるネタ)

  • その昔、ナイト2000がドライバーの命令でチェイス中の相手の車のハンドルをロックさせるとかエンジン切るとか遠隔操作でやっちゃってたんですが、絵空事とはいえ恐ろしいクルマだなあと思ったものです。
    統轄した対処とは裏腹に、クルマならばクルマの数だけ子ディションのばらつきがあるはずで、同年式同型車でも壊れるのと壊れにくいのとがあるじゃないですか。
    安全のためにそれらの個別制御を第三者が介入するというのは、実はもはや自動車なんて面白くもなんともない道具に成り下がっている気がします。

  • Zの片山豊さんがご存命のときに、「自動運転をどうお考えですか」と問われて「それは私が知っている『自動車』ではありませんね」と答えた、というエピソードを思い出しました。

  • 片山さんの場合は、人とクルマの蜜月的な関係を模索しての北米販売戦略から、「こういうのに乗りたいし乗りたいよね」と主張してのフェアレディZ誕生を導いていて、そもそも機械を扱うのは我々の意思、と考えていたんじゃないでしょうか。
    脱線しますがあの人って僕の祖父と同い年生まれで、僕の親父が生まれた年に日産自動車に入ってるんですよ。
    そのせいかどうかわかりませんが、親父は日産車ばかりをファーストカーにしていました。

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