ことしの初漁は豊漁だったという秋刀魚もこのあとは小振りになっていって漁獲高も平年並み・・・ということは芳しくないことになりそうだとか。季節もので楽しむなら今のうちかもしれないと食ってみたわけですが、「親潮がなかなか南下してこないんでねえ。いわきあたりの海水温もまだまだ高めだそうです」と店主の談。それでもまあ全く食えなくなるところまでは行ってないので、季節の味わいがいただければそれでささやかな幸福感。
一方で小休止に入るのが鱧。行きつけの店でも京都流に夏の風物で鱧天を出していますが9月いっぱいで品書きから降ろされました。「ほんとは落ち鱧もやりたいんですけどお客さんがピンとこないって」。鱧は産卵前がさっぱりしていて旨いとの定説がありますが、冬眠する魚なので、産卵期の後にも餌を食って越冬に備えることから、秋以降にも脂ののった旬が来ます。館山やら三浦で釣れないわけではありませんが、こっちじゃなじみが薄いのか。