福岡県でショップや有志によって開かれた四駆のダートラ練習走行会で、WESTWINのエスクードとパジェロミニも参加出走し、今シーズンを戦うためのさらなる課題抽出を行ったそうです。
「4H側のファイナルを落としたいんですよ。そういうキットは出ていないんでしょうか」
後藤選手からの相談を受けたのですが、残念ながらТA51Wとなると、ワンオフで開発し直さないと難しい。
いつにもまして元気良さに拍車がかかっているなあと、周辺から話題を拾ってみたら、この走行会において出された公式タイムで、前回のTDAにて僅差で優勝を持って行かれた廣瀬選手のパジェロを上回る成績を出したのだとか。そこはしかし練習の会ですから、廣瀬選手がどこまで限界を削り取っての走りであったか、後藤選手にしてみれば気になるところ。こうなると、エスクードへの課題抽出も熱が入るでしょう。
「4Lのままだと、アンダー傾向が強く持続されるので、もう少し中間層のギア比が欲しいです。そのまま回し続けてますから、熱ダレでエンジンもオイルも心配です。オイルに関しては、フロントデフの効きにもタイムラグを感じます。これもオイルを変えてみようと思います」
エンジンルームの熱抜き性能が悪いことは、この世代のエスクードの欠点です。オイルの質を変えることと、オイルクーラーの増設を提案してみました。しかしもともとアンダーステアだよと告げておいたエスクードなので、ここまでの改修でトルクに関してはいい線が出ているということでしょうか。それを島監督に聞いてみると、
「おそらく、そこからさらにタイムを削りたいんでしょう。トルクバンドに載せた走りができるようになっていますよ。今回、廣瀬君とはほぼ互角の実力でまみえていると思います。そりゃあ後藤君だって、アドバンテージを欲しくなりますね」
なるほどいい傾向ではあるようです。このことは、パジェロミニの川添選手も
「パジェロミニでは太刀打ちできないくらい、エスクードが速いんですよ。どうしたものですかねえ」
川添選手のアドバンテージとなると、今はまだいくらか振り回す傾向の残っているエスクードの旋回性能の内側へ切り込むことでしょう。先シーズンは足回りにも限界が来ていたようですが、そこを改善してターボの調整も進んでいるので、なんとか一矢報いたいところ。それは彼だって、ストレートでエスクードを抜き去りたいと考えるのは無理もないことですが、川添選手にはクレバーなかけ引きのセンスがある。それを発揮するのは、やはりコーナリングだと思うのです。
「じゃあさ、TDAみたいなステージでは、エスクードに思い切りエンジン回させて、熱ダレさせちゃいなよ。それくらいのかけ引きは、できるでしょ」
「やっちゃいます」
しかしその一方で、川添選手もエスクードには乗ってみたい願望を口にしているとか。
「51Wか52Wのショートでマニュアルミッションが出てきたら、川添君も腹を決めると思いますよ。今は泣き言言ってないでパジェロミニを極めるように指導してます」
島監督も、ひそかにエスクードを探しているようです。うーん・・・浜松に1台、あることはあるんだけれど、それを提供するには代替のエスクードを探してこないとダメなんですよねえ。
彼らの次のレースは7月17日のJXCD広島戦、これをとんぼ返りして18日のTDA福岡戦です。お近くのみなさん、ぜひ応援観戦に行ってあげてください。
は、浜松って(笑)
本家にあるアレとか?(幌だけどATだろうがっ)
ま、いくらかにでもなれば・・・(おいおいおいっ)
あー、「あれ」も面白いかも(ATはこの際がまんしてもらって)
もう一台の1人乗り仕様もね、その仕様を改善するために桶川の「あれ」と交換するとか・・・
人ごとだと思って勝手言ってるよおいら。
悩みが沢山あって楽しそうですね。笑
川添君が少しずつ、自車の現状での限界に対してエスクードを意識し始めているのが、ある側面では「よしよし」と思う半面、「なんのそれしき」とはっぱをかけたくなるんですよ。
後藤君に関しては、昨年後半から調子が出てきたところで、プレッシャーもかかっているんですね。
いやまったく、傍に行って見てあげたいところなんですが、すぐに動けないのがこちらの悩みどころです。