唐代の文学者であり高級官僚であった柳宗元(りゅう そうげん)が綴った「斗折蛇行」という言葉は、北斗七星のような折れ曲がる星座の配置と、蛇の進むが如くうねりを、道や川の続く様として表しています。この言葉と関わるわけではありませんが、彼もまた優秀な役人であったのに、上層部の政変で左遷の憂き目にあった男でした。
人は大なり小なり紆余曲折な暮らしを続けていますが、そのことはさておきうちのスズキエスクードTD61Wは、乗っている自分が言うのもなんですが、これほどこの言葉が似合うエスクードを他に見ない道のりを走り続けています。海外に持ち出された古い個体には、おそらくうちのエスクード並みの積算走行距離を刻んでいる物があるかもしれませんが、少なくとも日本という国内において、あと約50000キロでオドメータがリセットされるような(リセットされるかどうかスズキもわからないと言っているという)個体は無いと思います。
この個体は90000キロ直前で下取りに出された1台でしたが、二人目のユーザーとの出逢いは20年前のことです。これまた自分で言うのかの話ですが「厄介な奴に見つかっちゃったよね」の始まりが、2005年の夏のこと。そこから文字通り「とせつ・だこう」の日々が繰り広げられています。走ったし壊したし壊れたしで、見てくれ以上に満身創痍です。「斗折蛇行」と言いながらも、走らせる意志と走る力が微塵もぶれていないことだけ、この個体の見どころです。
まだまだ行先は各地に折れ曲がって所在し、そこへたどり着く道のりも未踏でうねうねと曲がっているのですが、今年も淡々と走り続けるのみです。
遅くなりましたが報告しますと、12月30日夜、急な鳩尾の痛みと嘔吐で倒れまして、県立総合病院に電話をしたら救急外来が混雑しているけれど、来るだけ来てみなさいと。雫さんに運転してもらって駆け込んでみると電話のときのピークは過ぎたのかもともと混雑していなかったのか、すんなり診察に回されました。
ここら辺の経過はほとんど覚えていませんが、あとから情報を加えると、触診とか心電図とかCTスキャンでわかったのが胆石。しかも胆道と胆嚢の接点に確認されステンドを入れて胆道確保の必要アリと。しかし場所が悪く胆嚢を傷つける恐れが出ていてそれやっちゃうと最悪重篤化と脅されたようですが、朦朧としていたのでそのまま内視鏡処置へ。
この頃すでに意識はありません。内視鏡は口から入れられたようで(マウスピース咥えていた)すがあれが体内を蛇行した感覚が無い。←干支的な表現できたよ
この一連のフェイズ進行の最中、胆石は発見場所から砕けて落ちてしまったらしく、ステンド処置も必要なく内視鏡自体も短時間で抜き取られ。朦朧としたまま病室までストレッチャー搬送され点滴の管につながれておりました。
年越しのさ中にお騒がせして申し訳ありません。膵臓も弱ってるってことで診察は続いております。
とりあえず危機的状況は脱したとのことで何よりです。
うちは幸いにも人間のほうは問題ないのですが、車のほうはまぁまぁの手入れをした1年でした。
これでしばらく落ち着くはずだったのですが、大晦日にリアエンブレムが剥がれかかっていることに気付き、剥がしたら塗装まで剥がれてしまうという残念な年越しでした。
ありがとうございます。
ニンゲンの手入れが行き届かない昨年でした。今頃になって帯状疱疹(本人気づかず神経痛と思っていた)の痕跡まで診断されちゃう始末です。
逆向きの論理で慌てて走り込むというのをやめて、クルマ共々安定させていきたいと思います。
それにしても塗装の劣化からエンブレム剥がれというのはうちでは経験がありません。
いずれBLUEらすかるのバックドアはそっくりΩに移植(いろいろ貼ってあるのを剥がせないため)するので、塗装面の点検もしなくちゃ。
帰宅されたという事で、ひとまずおめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
うちのはこの年末年始に、フロントグリルのエンブレムが外れたのに気づきました。
裏側も微妙にSマークっぽくなってるのが健気でした。
人もクルマも、個体差もさることながら、経年具合も色々あるんでしょうね。
お騒がせしました。本年もよろしくお願いいたします。
フロントグリル側はあちこちの林道やら土石流復旧現場やらで前走トラックの跳ね石にやられて塗装面のピンホールだらけです。特にボンネット先端。
グリルパーツは一つ予備があるのですが、こちらはメッキが末期ですねえ。
オカエリナサイ(←イが反転していませんが)
病室に押し込められてるなんてのは嫌なもんです。
ひとまず復帰なさったようでなによりです。
ん?現状報告のコーナーですか??笑
ニンゲン→取り敢えず心身共に良好(但し正月太りの疑い大アリ←まあ平常運転の範囲内かと)
クルマ →ラジエーター破損でちょっと金属音出しちゃった割には好まずまず好調。
化学療法(ワコーズ物でオイルとかライン洗浄とか施術)が今のところ功を奏しているか。
こんな感じで大過無く過ごせればという感じです。
どうぞよろしくお願いいたします。
そうそう、手元に来てから13年目になりますが年式自体は20:00年式なんで四半世紀ものになりますね。
「また古い機体で戦争しに来やがって」な世界です。
安全補助装備とかスマートキー(しかもうちのはリモコンキー壊れかけ)がいい加減羨ましくなってきた昨今です。
どこまであきらめ悪く乗り続けられるかの世代になってますな。
現在は61よりも貴重な62ですから、もう四半世紀頑張ってねー。