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  ~懲りない傾向~

Team WESTWIN Warriors #200

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当事者にはなんの気遣いもせずに書いてきたウエストウインの攻防記も、今回で200回目となります。本ブログでシリーズ化しているものの中では最も長く続いてきたのですが、これを機にタイトルも引き締めようとマイナーチェンジしました。

が、#199既報のとおり、ТA74Wが大破全損してしまいました。起こってしまったことは致し方ありませんが、今月11日の第二戦出走は叶いません。

三代目エスクードのショートという、車体はでかいがエンジン非力なマシンは、それでも善戦したと思いますし、川添哲朗選手という非凡なドライバーだからこそ、そこまで戦えたのです。

しかし、TDA参戦他チームからは「なにも走らない車に手間暇かけてまで入れ込むことはないでしょう。JB43あたりだったらもっと安価に仕上げられるのに」と、痛いところを突かれてしまいました。

20年以上、ウエストウインのトライアルマシン、ダートランナーは、その走らないだろう最右翼のスズキエスクードで戦ってきました。「確実に勝てる車で走っても(ギャラリーが)面白くないだろう?」という、チームのスタンスがあったからです。事実、2010年に後藤誠司選手がパイロットしたТA51Wは向かうところ敵なしの戦績を築き、これを引き継いだ川添選手のТA52Wもギャラリーを驚嘆させました。

それが呼び水となったかどうかはともかく、他チームはドライバーの腕を磨き、(ウエストウインに対して)勝ちに行くマシン作りを展開します。片やエスクードは旧式化を辿り、51W、52Wともに既にレースを走れる状態ではなく、交換したくともパーツのメーカーストックが無い時代。その危機的状況は74Wにも及んでいます。

話は至極簡単なことで、彼らを応援してきたエスクードファンには頭を下げ、ESCLEVの広告など抹消して、勝てる車に乗り換えればいい。これはかつて後藤君にも告げているし、川添君にも話してあったことです。

それでも、そのうえで彼らは、エスクードで走ることにこだわり続けてくれました。こんなに嬉しく有難いことはないのだけれど、それでいいのかという葛藤を無視できません。

現在、そんなところです。

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