この秋以降、eVITARAが日本も含めた世界各地でリリースされていくという話は、昨年から報じられているので、SUVとBEVの良いとこ取りムーブメントがうまく作用すると、現行型ジムニー、ジムニーノマドに続いて柳の下のありがたくないドジョウが三度目の受注パニックを引き起こしそうな不安も出てきます。メカニズムはともかく、このディメンションは僕なんかじゃもてあましそうなので、仮にeエスクードなんて名前になっても、買い求めそうもありませんが。
何処のメディアも出てくるまでは期待を寄せようという記事書きをしていますが、この記事については「なぜ車重を明記しないのだろう?」と思わされます。BEVだからそこは変にネガティブイメージを与えたくないのかもしれません。曰く「一般人には『そんなに重いのか』と捉えられる」とか?
eVITARAは駆動方式やモーター出力などで3車種が用意されていて、車重にはそこそこの差があります。49kWh(2WD)1702kg、61kWh(2WD)1760~1799kg、61kWh(4WD)1860~1899kgと言われており、世代交代するんだから「VITARA、エスクードの重さじゃないなあ」などと言ってはいけないのです。でも、「燃料残り四分の一くらいになったから動きが軽くなったかな」などという体感は、もう得られない世代となります。
そういえばその昔、初代のコンバーチブルに乗っていた頃の狼駄さんなんかが「エスクードって、1300クラスのボーイズレーサー(おおむね25年前のモデル)より軽いんだ」と自慢していました。幌車は確かにそうでした。それほどの機敏さには欠けるものの、うちで乗っているV6の2500でも1350kg程度です。1700kg台の重さは三代目のTDB4Wが到達していますが、BEV世代はそれをも凌駕していく。よかれあしかれ一つのエポックなのです。