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  ~懲りない傾向~

長寿と繁栄を

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ざっと350年後のある日、宇宙艦隊にUSSエンタープライズEが就航し、ジャン=リュック・ピカードが艦長に着任します。彼はそれ以前のエンタープライズDでも艦長を務めていましたが機械生命体ボーグとの戦闘でこれを失い、自らもボーグとの半同化を経験するなどの辛酸を受けていました。が・・・彼の話は長くなるので割愛。一度は退けたボーグが再び地球を襲い、エンタープライズEとピカードはボーグを追って2063年の地球に時間移動します。

この年の4月5日、地球ではゼフラム・コクレーンという変人の科学者が、前日に襲ってきたボーグの侵攻とエンタープライズ一行の攻防に巻き込まれながら、どうにかこうにかワープドライブ機関を搭載した宇宙船フェニックスの打ち上げに成功し、人類史上初の光速を突破するという偉業を成し遂げます。

この出来事を、地球文明の調査に訪れていたヴァルカン人が目撃し

「ああ、地球人がとうとう超光速のテクノロジーを身に付けちゃったよ」

と、ファースト・コンタクトを求めてくる。彼らはコクレーン博士に対して、あの「長寿と繁栄を」なる文化的儀礼をするわけです。ヴァルカン人は彼らの規律として、他文明との接触には、相手が超光速技術を有していることを絶対条件としているのです。あのジェームズ・T・カークとミスタースポックの交流の原点はここに始まるのでした。

コクレーン博士は今から10年後に生まれてくる人物。その後、今から41年後、人類は星を渡る技術に辿り着く・・・というのがスタートレック世界の歴史です。

謎の立花レーシング 中編

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まず前提として、仮面ライダーやサイクロンの動力源とされている超小型原子炉という記述は、曲げようがないのだけれど昔から否定と拒絶をもって接しています。昔は原子炉設定で良かったかもしれませんが、例えば普及している沸騰型原子力発電システムって、巨大なボイラーを核分裂の熱量で湯沸かしし、その蒸気でタービンを回して発電するわけです。そんなもの、改造人間の体内やバイクの車体に収められるわけがない。あれはショッカーの「はったり」なのです。

と暴言を吐くのが、ライダーやサイクロンに対するつくばーど®の解釈ですが、そこを差し引いても奪ってきた改造バイクをメンテナンスし、さらに改良を加え、そのデータをもとにより戦闘力の高いニューモデルマシンを開発してしまう立花藤兵衛さんは、只者ではありません。扱われているサイクロンシリーズの素体履歴からみても、当時のスズキ自動車や本田技研工業とも深いつながりがあるようですし、世が世ならヨシムラ、モリワキと並ぶレースコーディネーターなのかもしれません。

サイクロン以外のライダー用マシンも手がけていながら、立花レーシングクラブのエンブレムは、サイクロンのみに与えられているパーソナルデザイン。歴代の仮面ライダーがひとつの絆でつながっていても、本郷猛と一文字隼人以外のライダーには受け継がれなかったマークです。あれがどのような経緯でデザインされたのかは語られていませんが、少なくとも猛と隼人にとっての「ショッカー遭遇以前、帰るべき場所」を記しているのかと考えています。

アメリカでお達者なら97歳

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1925年生まれだから、うちの両親より10歳年上の橘(雉真あるいはローズウッド)安子さんは、お達者なら本日97歳の誕生日を迎えます。「カムカムエブリバディ」は4月8日の最終話まで残りわずかになりましたが、物語の方はまだ90年代なので、安子も70代を過ごしていることになります。演者の上白石萌音さんは、98年1月生まれ。ということは彼女自身はうちの霙と同学年・・・え? 実はあの番組のヒロイン3人では一番の若手だったんだ。

1925年といえば、岡山や大阪、京都が舞台の同ドラマとは全く無縁ですが、この年の秋、土浦市の神龍寺住職(当時)の手によって、霞ケ浦海軍航空隊の殉職者を弔う打ち上げ花火が始まりました。今の土浦全国花火競技大会のルーツです。歴史に疎いのでどれほどの殉職者が対象となったのかは知りませんが、霞ケ浦海軍航空隊というのは1921年に飛行場が完成し、22年の開設です。花火大会は隊創設黎明の頃から寄り添っていたようです。

謎の立花レーシング 前編

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なんでもかんでも「設定・解釈病」になってはいけないという戒めを覚えつつ、謎のシリーズの「仮面ライダー編」です。何が不思議かって、立花藤兵衛さんが運営していたレーシングクラブのエンブレムが、どの時点でサイクロンのエンブレムとして成立していくのか。あのエンブレムは本郷猛がショッカーに拉致される以前から存在していることは有名です。だから猛が脱出しショッカー謹製バイクを持ち帰ったあとのマーキングという線が一番合理的です。

この展開はテレビドラマとコミカライズの双方を取り上げて考える必要があります。テレビ版ではちょっと常用サイクロンとは思えない、ほんとにショッカーが開発したのか?と思わされる、律儀にナンバー付きのただのバイクなのですが、コミカライズでは「改造したオートバイ」と言及されています。よってテレビ版でも変形機能を有した偽装のバイクということでしょう。後に一緒に逃亡した緑川博士は殺害され、猛はその犯人として娘の緑川ルリ子に嫌疑をかけられます。

そのルリ子がショッカーに襲われた際、猛はサイクロンで追跡しながら変身し、ここで初めて戦闘スタイルのサイクロンが登場します。よくよく見ると、ショッカーアジトから脱出した時に使用していたバイクと、常用サイクロンは(バイクの型式以前の話として)別物です。変形機構は備わっていたとして、脱出時には存在しない、特徴的な加速ブースター付き6気筒風排気管は、いったい誰が取り付けたのかと考えると、やっぱり立花さんしか考えられません。

ここまでの時間経過が不明ではありますが、脱出後に一時猛たちは倉庫に隠れて過ごしているので、その間に立花さんがバイクに手を入れたと考えるのが妥当なところで、その際にあのエンブレムを、盟友の証としてマーキングしたのかと思われます。立花レーシングは、つまり、それほどの凄腕メカニックでもあり、元レーサーであった立花さんの天職なのですが、エンブレム自体には昆虫か悪魔のようなバイクデザインとRの文字があるのみ。このデザインのシュールさは今もって謎です。

 

弟いないんだけどね

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3月6日は、1992年から「弟の日」とされているそうです。本年は30周年の年回りですが、僕んちには弟居ないんで、妹の亭主と家内の実弟がそこに近い存在です。

なんにしても絵にならんわと諦めかけたら、差し入れにもらったリポDがいよいよ「4年後の3月8日に月に降り立つ」南波日々人だったよ。

真紅の・・・スカーフだよねえ

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「ゴーゴー・レッツゴー真紅のマフラー」と、石森章太郎さん作詞で歌われて久しいことから、ずーっと、仮面ライダーの首周りのアレをそう呼びならわしていたのですが、サイボーグ009の「赤いマフラーなびかせて」の形状ほどマフラーとは言えない。といって今更宇宙戦艦ヤマトよろしく「真っ赤なスカーフ」と歌詞を置き換えるのも無粋じゃないかと思いはしますよ。でも・・・やっぱりアレはスカーフなんだよねえと、何で今どきそんなことを持ち出しているかというと。

日本スカーフコーディネート協会(そんな団体があるんだ!)によると、3月4日って「スカーフの日」だそうで、もともとはカトリックの女性がミサに出るとき、三角なり四角なりのベールを頭に纏うしきたりから、これを忘れてはならないのよと首に巻いて過ごしていたことが始まりだと。そこから一般化して装飾傾向に広がるわけで、三角と四角のという部分から「スカーフの日」が制定されたのですが、じゃあマフラーって何よと思えば、やっぱり「防寒具」なんです。009の「マフラー」は、確かに長さや質感からそんな風に見える。

ということは、仮面ライダーのアレは、ファッション性を持ちながらも仮面でカバーしきれない首周りの防寒と防御を兼ねた「マフラー」と言って逃げ切るのだろうなあ。

横浜ベイブリッジ爆破事件

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2002年2月21日夕刻、横浜ベイブリッジがミサイル攻撃により爆破されたという時間軸があります。

そうか、もう20年になるんです。と思った時点でなんとも言えない感慨に陥り、「機動警察パトレイバーtheMovie2」のことを書こうとしたのに書けなくなりました。2002年頃の記憶が、記憶していたと思っている記憶ほどに覚えていないのです。

2月の事件と言いながら、あの映画は夏の暑い盛りの封切りでしたよね? 20年前の物語だけど、実際に公開されたのは1993年でしたよね? 現実が虚構を追い越しているのに、自分は逆に取り残されている気分です。

屋根裏の物置にあるどれかの箱の中に、リアクティブアーマーを装備したAV98があるんです。プラモデルやガレージキットではなく、バンダイが出していたパトライトが光り音の出る玩具に、パテ盛りして改造したやつです。当時はデジカメなんか持っていなかったので、写真撮っていないんだよなあ。

 

いつもの河鹿沢温泉

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このブログの閲覧情報で、不定期にじわじわとヒットが出始め急上昇するのが

その後の河鹿沢温泉
河鹿沢温泉

随分前の過去記事であるこれらが現れると、テレビ放送局のどこかで「海街diary」がかかっているか、「詩歌川百景」が雑誌掲載されたか。

大抵どちらかの傾向なんですが、「その後の」が付いている方が多い場合は後者です。ひょっとしてー? と月間フラワーのサイトを開けてみたら、単行本の第2巻が発売となっていました。うーむ、便利だ(なにが?)

2巻めだから、まだまだ風呂敷の広がり続けている物語ですが、「海街diary」の実在の鎌倉と異なり、温泉町はおそらく架空の場所(映画のアレは、しつこいようですがあくまで映画の世界)なだけに町そのものを組み立て構成しなくてはならないためか、やや説明的な対話がうるさい気がしました。けれどもそこは重要ではない。「詩歌川百景」は青年・和樹を中心とした物語ですから。

「海街」にも出てくる河鹿沢温泉も、知らないうちに年を経ているようで、「海街」において幸田姉妹を案内した浅野すずが登って行った坂道は階段になっているし、稲森山展望台という名称も付いた。役場の観光課が頑張っているようです。空き家問題にスモールオフィスといった社会問題対策なども描かれ、「百景」の世界観が少しずつディティールを盛り付けられています。

でも、多くの読者は「海街」のその後としての舞台を楽しんでいるかもしれず、展望台からの鎌倉に似た風景の中で、鎌倉に行ってみたいという和樹の言葉を読まされると、このあと鎌倉編が挿し込まれる(もう連載ではやっちゃったのか?)期待を持たされます。

ところで「海街diary」、来月末から東京と大阪で舞台が上演されるんですね。もちろん映画とは別のキャスティングですが、恥ずかしながら知ってる女優がひとりもいねー(汗)

ただ、かえってその方がキャラに移入できるでしょうかねえ。上演の頃までに、コロナ禍状況が好転すればと願うばかりです。

終わってしまっていた

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「女流飛行士マリア・マンテガッツァの冒険」が、知らない間に完結してしまっていました。例によって雑誌で読んでいないから、話題に乗り遅れを避けられません。

第一次大戦直後の、何となく平和でちょっと不穏なヨーロッパ情勢の空を駈け廻る主人公は、日本人として設定したらこれほど魅力を出せなかったかもしれません。

最終巻で、時空混乱か彼女の見た夢か定かでないですが、四代目のマリアがアストロノートとして出てくるのは、途中二代をすっ飛ばしていますが今やっている朝ドラを先取りしていたかのようです。曾孫の時代にしたのは、おそらく「火星探査」だと三代目がやっているはずで、もっともっとフロンティアに向かわせようという意図から、三世紀くらい先のマリアに「木星探査」を委ねたのかと思われます。

彼女が子を授かるニュアンスも描かれているので、四代目というのは「女流パイロット」が家系で四人目ということか。たぶん男の子はカウントされていなくて三世紀後だから、実際にはもっと世代を重ねているのでしょう。

全八巻、面白い漫画です。

蘇っちゃってたよ

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市川崑さんが監督した「火の鳥黎明編」が、まさかの復刊ドットコムによる再生。というか、デジタルメディアでは初のBlue-ray化です。先月発売になっていたようですが、知らんかったわ。もうたいていの人が悪い評価しかしない映画なので。でも、手塚治虫原作ですよ。そんな高尚な物語描きにはならないものではないかと。僕は既にAmazonプライムで視聴権利を買っているので、今更なんですが買い足しです。