雨上がりの日の出の直後のためか、光線が強く、太くくっきりとアーチの片側が浮かび上がっていました。もう片方のアーチの根元は、とんでもなく遠いところに見えていたので、直径という表現が適当ならば、数十キロの虹になっていたようです。
鉄の人々へ シリーズ010
見下ろせばボスポラスの夢
仙台市内で開かれていた展示会で見た、オスマン・トルコ時代のボスポラス海峡の断面図。なんと、海底トンネルの構想図なのです。解説によれば、これが描かれたのは1860年代であるとのことで、帝国と呼ばれたこの国は衰退を始めていた頃ですが、その時代に既に海底トンネルで海峡を渡ろうという考えがあったのに驚かされます。
奇しくも、この海峡下では大成建設が横断鉄道の建設を進めていて、トンネル自体は貫通しており、ことし鉄道がアジアとヨーロッパを結ぶことになっています。オスマン・トルコの夢は150年の時を越えて現実のものになるそうです。
そしてこの国と街が、2020年のオリンピックをめぐる、東京のライバル。脳内下馬評としては、こっちのほうが圧倒的に有利のような気が・・・
おぉ・・・
シルクハットひとつが、こんなに偉そうな風貌にしてしまうとは。
こちらは盛岡市内ですが、やっぱり床屋さん。
しかし知りうる限りで、髭を生やしたウルトラ族はいるけれど、髪の毛のふさふさなウルトラ族の人たちっていませんねえ。ババルウ星人だとかマグマ星人なんかは、一歩踏み込むとウルトラ族の血脈っぽくも見えるんだけれど、あの造形でヒーロー化させると、ライオン丸か白獅子仮面かメガロマンのあと追いになってしまう。だから今さら長髪のウルトラマンが出てきても斬新ではないのでしょう。
さて本家はというと、シルクハットではなく、額に輝くトライデントなトサカを持ってきちゃいました。すげー・・・この発想はもう玩具の発光ギミック前提丸出しですが、外して投げつけるのか、光らせて光線技のエフェクトパーツとなるのか。このクリアパーツは肩や脛や肘ばかりか、胸のカラータイマー周辺にも散りばめられている。
でもなんだか、スライムに取り付かれているみたいな印象が先に立ってしまうのはなんでだろう・・・
鉄の人々へ シリーズ009
テ・ピト・オ・ヘヌア
福島市に出張した折、福島県内で生産されている「再生可能エネルギー源による発電」の比率が、震災以前でも20%を超えていたことを伺いました。
震災後の集中豪雨で発電所や送電網が大打撃を受けていますが、福島県内における水力発電は、かなり大きな再生可能エネルギー源。それに続いて柳津の地熱発電も、全国的に見ると二番手くらいの規模なのだそうです。さらにバイオマスや風力発電の立地と、メガソーラーの急速な普及が起きていて、先行きのことは皮算用とはいえ、2040年くらいになると、県内電力消費をほぼ再生可能エネルギーによって賄える見通しだと。
いやそりゃ先が長いよと思ったら、2030年あたりで60%だというので、自給率5割の達成を第一目標に考えたら、決して長すぎでもないなあと感じました。
政治とエネルギー政策については素人なので余計なことは言えませんし、いまさらぼやいても過去は変えられませんが、これだけの素地がありながら、合理性と効率優先で火力や原子力に以降せざるを得なかった高度成長期以降の歩みは、やはり無念なことでしょう。水力、と一口に言えても、ダム一個を作る手間ひまは馬鹿にならないですから。
しかし、今でも原子力災害の風評が流れているのだとしたら、このような研究数値は、皮算用であっても(いやいや、皮算用なんて失礼な物言いですが)、どんどん主張すべき、地域の資源だと感じます。極端なことをイメージすれば、福島県内は、さらに東北一円は、再生可能エネルギー源を地産地消しやすい環境を有しているということで、これを裏返して乱暴に言えば、実は首都圏の方がエネルギー源の過疎地なのです。
そういうイニシアティブを獲得していくことって、福島にとって大事だろうなあと、話を伺っていて感じることて゜した。