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  ~懲りない傾向~

チカラ

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陸前高田岩手県陸前高田市は湾に面した街であったことから、その中心地はほぼ壊滅し、地盤沈下によって国道直近まで入江のような水際ができています。高田松原の六万とも七万とも言われた松林も、あの一本を除いて消失しました。今なお一面の荒野です。が、被災前の空撮写真と比べると、市街地と農地が混在しておりけっこうな面積の農地が広がっていたこともわかります。

ここに昨年から気仙川をまたいだ巨大な吊り橋がかかり、これが今年に入ってとてつもない勢いで拡散・延伸していて、さながらジェットコースターでも作り始めたのかと勘違いするほどの変貌です。

もちろんこれはジェットコースターなどではなく、ベルトコンベア。川の向こう岸にある山肌を削り取った土を、被災地の土地の嵩上げのために使われる装備です。山ひとつ削って捻出する量の土砂なので、ダンプトラックでちまちまと運搬していては時間がかかりすぎるし、ダンプトラック自体があちこちの被災地でフル稼働していて台数が足りないのだから、ベルトコンベアで運び出そうという考えです。

嵩上げの工事が完了するまで、陸前高田の今ならではの風景になるでしょう。宮城県の東松島市でも、ここより少し規模の小さいベルトコンベア網ができています。ずっと昔、福島県の小名浜の港を整備したとき、同じように背後地の山から何キロもの距離を何条ものベルトコンベアが掛けられて土砂運搬に活用されたそうで、それと同じ発想。しかし当時は高度経済成長期のイケイケな機械化で、現在はマンパワー不足を補う機械化。それも復興という大前提が無ければ決意しないだろうというチカラの発揮です。

 

昼夜兼行

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トンネル道路は現在大きく右折していますが、何年か後にはトンネルへと直進します。真夜中にもかかわらず、坑内では山の向こう側へと掘削が続けられているのは、それが復興道路だからというわけではありません。トンネルの工事はおおむね24時間体制で行われるそうです。誰もが寝静まっている時刻に、誰かが働いている。それも工事現場に限ったことじゃないのですが、工事現場というのは実に知られざる世界なんだなあと気づかされます。たいていの場合、開通した道路なんて、そういうことを考えることなく便利に走り通過してしまうだけですもん。蛇口をひねると水は出るもの、という感覚以上に、当たり前に便利さを享受してしまってます。

国道おおきく右折しながらそのまま国道を走っていくと、あちこちで片側通行規制の道路補修や改良の現場と出会います。外気温度計は氷点下8度。交通整理の監視員や、作業にあたる人が気忙しく動いている。

震災復興の特別番組では、よく自衛隊や消防の人々が映し出されますが、工事現場の世界というのはよほどの話題性が無ければクローズアップされることも無いのは、ある意味不思議です。

冬が来ている

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半分凍結標高の高い山々はだいぶ前から冠雪していますが、数百mくらいの山中も一度降った雪が融けて、凍って、また融けている感じ。というのが先月のことでしたが、もうこのあたりも相当の積雪になっているはずです。

それでもこれだけ立派な幅員の林道だったら、ぜひとも来年のツーリングルートに入れたいなあと思うのですが、許可証が無いと入れない。ツーリングです、なんて申請もまず受理してもらえないしなあ。

Andromeda2001

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1972年、地球にふたつの異星の生命体がやってきまして、ひとつは追われる身のアンドロメダの星人。もうひとつはこれを追跡してきたワイリー星人。アンドロメダの星から来たドリイと名乗る女性は、地球との友好を結ぶために、ワイリー星人はこれを阻止し地球侵略をも企て、春日兄弟とシルバー仮面を苦戦に陥れます。

その窮地を救ったのがドリイでしたが、彼女もまた命を落とし、あとには彼女の娘である赤子のリンだけが残されました。

春日兄弟は、光子ロケットベム5号でアンドロメダを目指し、リンを故郷へ送り届けるために旅立ちますが、当時地球で最も高速で飛べるベム5号をもってしても、目的地にたどり着けるのは2001年。春日兄弟は往路だけでも五十代の半ばになってしまうのです。

こういうスケール感は、シルバー仮面よりも先に怪獣ブースカの最終話でもやっていた宇宙の描き方でしたが、約30年という時の流れが、子供の頃にはつかみどころのない大きさと怖さを感じさせたものでした。しかし春日兄弟が予定通りにアンドロメダに到着していれば、それから既に13年もの歳月が流れており、アンドロメダでの滞在期間が分からないけれども、もしかすると目的地での技術供与を得ながらベム5号をより速く航行できるロケットに改良し、太陽系に向けて帰路の途についていると思われます。

それでも春日兄弟の年齢は高齢化してしまうのだけれど、その対策として当時まだ子供だったリカと紀久男を乗せており(人道的にそれはどうなんだという話はさておき)、帰路はこの2名が専属パイロットに成長しているはずです。

シルバー仮面は彼らの帰還を待たず、実相寺昭雄さんの手で「シルバー假面」という、むしろ別世界の物語としてリメイクされましたが、話の本筋を元に戻せば、シルバー仮面である春日光二はサイボーグであり高齢化はある程度防げる可能性があり、他のクルーについても実はアンドロメダでコールドスリープ設備が提供されてましたという裏技を使ってしまうと、太陽系2030という帰還エピソードを描けるのかもしれません。さすがにキャストはどうにかしないと対応できなくなりますが、今のうちだったらまだ往路分の時間経過でどうにかできるでしょう。

というわけで、うちのブログが2000本到達(風花さんに書いてもらってます)したので、この記事が2001本め。数字にちなんでいるだけという、相変わらずくっだらない長話ばかりですみません。

遠い海の記憶

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湾というタイトルは、石川セリさんの楽曲に由来するものですが、もともとの出典はNHKの少年ドラマシリーズの番組主題歌。新田次郎さんの原作はだいぶ忘れてしまったし、番組のロケは三浦半島で行われていたと記憶しているうえ、この曲のイメージは黄金色に光る夕暮れの海を船がシルエットで行くといったイメージがこびりついている。

けれども、岩手の高台から見下ろす海に、同じものを感じ取ってしまうのが不思議です。沿岸はまだまだ復興どころではないのですが、沖を往く船は震災以前の風景と記憶を呼び覚ましてくれます。

駆ける秋

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すすき歳をくったこともありますが、それ以上に馬車馬状態のことしは時間どころか月日の流れが速すぎ。ちょっと前までひまわりが咲いているなあと思っていたのに、街道はススキとコスモスに入れ替わってきました。

北海道ほどではないにしろ、東北の秋もけっこう駆け足。

動物注意

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動物注意常磐道あたりじゃせいぜい狸の図柄。東北道でも岩手で見かけるのは鹿柄ですが、秋田道だと熊の親子。

まあ仙台市内にも出没しているくらいですから、生息範囲はどーんと広いんでしょう。

それは単なる思い込み

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河童?なのですが・・・

なんとなく、「甲羅を外して立ち上がった河童」に見えたもので。

海辺の道

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リアス海岸まだ梅雨明けしていないのか、もう明けてしまったのか。仙台に戻ると雨でしたが、リアスの海辺は、やませもおさまって穏やかな景色でした。

「あまちゃん」の放送が終わった後、このあたりの賑わいはやっぱり鎮静化しちゃうんでしょうね。

 

梨明日ってどこ?

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北三陸北三陸駅の駅舎の中にあるようにも思えますが、駅に入るの忘れちゃったよ。

とは言ったものの、毎朝繰り広げられている「じぇじぇじぇ」な世界は、まだ震災が起きていない町の物語。

いま立っているのは、その未来の世界ということなのです。