Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

青と碧と

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木曜日の午後から五月並みの陽気に入れ替わってしまった東日本。金曜日の北秋田市は21℃でした。仕事先までの移動は例によって明け方のため、14℃くらい。熱だれしやすいV6にとってはありがたい、季節の戻りです。

しかし夕方、秋田市までたどり着くと、真夏日というほどではなかったけれど、けっこう汗ばんでしまい、結局宿に入った途端に風呂を浴びて、もう動くのいやだ状態でした。作戦室を出てから仕事の立ち寄り三箇所で、秋田市までの走行距離が420キロ。本日は仙台まで300キロ弱の移動です。

転勤してから初めて、自らやってくるのも十数年ぶりの田沢湖は、見た目ほどには綺麗ではありません。湖畔の波打ち際に打ち寄せられている白い泡状の塊は、生活排水なのか何かの老廃物なのか。田沢湖が強酸性の湖になってしまった歴史的背景は、人為的な排水によるものでしたが、70年代から石灰による中和対策や、90年代からの酸性水中和処理プラントなどの可動で、水質の改善は進んだそうです。その分、富栄養化が進んでいるのかもしれません。

それでも日本一深く、世界で17番目の水深を誇る田沢湖は、湿度の低い晴天の日にやってくると、えも言われぬBLUEの水面を湛えています。街や林道では青々としているはずのBLUEらすかるのマイアミブルーメタリックⅡという車体色も、こうして比べてみると、けっこう赤系の色素が入っていますね。

天駆ける姿

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携帯電話のカメラで撮っているので、見たときほどのディティールが写りません。いやそもそも思い込みのほうが強かっただろうから、本当にそんな形をしていたのかと言われれば、どうなんでしょね? と言ってしまうかもしれない。

午前4時20分頃の二本松市の上空。鳳凰というか、グリフォンというか。

鉄の人々へ シリーズ006

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前回の盛り上がりをひっぱれるか?

でもこれはちょっと難易度を下げ過ぎました。まさに次の駅にさしかかっていますが、それってどこの駅だ?

卵は世界だ

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と綴ったヘルマン・ヘッセによれば、生まれ出るためにはひとつの世界が壊されるらしいのですが、これだけでかい卵だと、もしも孵化が始まったら、なんかもう世界がひっくり返るんじゃないか。以前、須賀川にあった「ゴジラの卵」に比べればずっと小ぶりではありますが、いったい何の卵なんだろう・・・

事の起こりは、1992年まで遡るそうです。久慈市(旧山形村)にて。

 

錯覚の景色

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自分は宮城へ向かっているのだ。なんでお天とサンが目の前から昇ってくるのだ?

宮城は北にある、という先入観なのですが、それでも、関東に育った人間には、東北道が東へ伸びているという感覚はないんですよ。素直に不思議な光景に思えるのです。そういえば千葉で仕事をしていた時、館山道を南房総に向かって走っているのに、目の前に富士山が見えてきたとき以来だなあ。

鉄の人々へ(通しナンバー今のところ未定)

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例によって、次の駅はどこかって出題。

桜桃の頃

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太宰の生家のある青森県の五所川原市金木においては、20世紀の末頃から桜桃忌とは言わず、誕生祭として彼の記念日を送っていますが、ふと気がついたらこの人は、僕の爺さん、婆さんと同い年でありました。

もっとも傾倒するほどに作品群を読みふけったことはないので、桜桃忌なる行事のディティールもよくは知らないのですが、なぜか斜陽館(生家)がまだ宿泊施設として運営されていたころに、泊まったことはあるのです。ハイシーズンでもないのに、通されたのが女中部屋として使われていた部屋というのも、なんだかすさまじかった。

正確な没日は6月13日の玉川上水への入水日とされていますが、遺体が発見されたのが奇しくも誕生日にあたる19日。このアクの強さというか執念というか・・・は、実は彼の本心は、生きていたかったのではないかと、なんとなく思います。

♪運命の女神が私のところに遣わされてきても
決して私の苦しみを和らげてはくれない

イヴ・モンタンやおトキさんの歌う、「さくらんぼの実る頃」は、失恋の歌ですが、これを流行させた19世紀のパリ市民は、レジスタンスの歌として歌っていました。もとはプロイセン王国軍への抵抗戦力として、「負けて敗戦処理する臨時政府なんか不甲斐ないぜ」と蜂起したパリ・コミューンであるにもかかわらず、この革命政府を認めない臨時政府が、よりによってプロイセンを含む北ドイツ連邦の支援を受けて徹底的な弾圧をやっちゃう。血の1週間を経て72日間で瓦解していくパリ・コミューンの犠牲者を弔うために、パリ市民は「さくらんぼの実る頃」にかぶせて歌ったのだとか。

そのさくらんぼそのものは、イタリアでは青銅器時代にすでに食われていたらしい、かなり古参の果物で、実を結ぶセイヨウミザクラは現代においてはカナダ南西部、アメリカ北東部から北西部、ニュージーランド、そして日本にも伝わっています。さくらんぼの季節は短いんだ。と、かの歌を書いたJ・B・クレマンは失恋のはかなさを綴っていますが、生命力は絶大です。

~桜桃のつるを糸でつないだら、珊瑚の首飾りのように見えるだろうとも思う~

というようなだったか、珊瑚の首飾りのくだりが読めるところから、太宰さんも、かの歌については知っていて、意外と口ずさむほどでいたのではないかと想像します。歌の方は珊瑚のイヤリングです。妻子には内緒で、ひとり桜桃を食いに出かける「裕福ではない小説書きの主人公」は、そんなことを思いながらも、子より親が大事と、自宅に桜桃を持ち帰ることはしない。僕も桜桃を土産に帰ることはしないのですが、それは僕自身がさくらんぼを食わないからです。

何を書いているんだかわからんくなっちまった。そんなわけで、桜桃忌や誕生祭とはまったく縁も関係もなく、今夜、日付が変わる前に、津軽まで走らねばならないのでした。

鉄の人々よ(シリーズ化決定)

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何処の駅だ? というのはあまりにも稚拙でしょうか?

・・・あれ? どこの駅で撮ったんだっけかな???(それを出題するのか)

わいるどぼあーず

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左からガイア、オルテガ、マッシュ・・・と書くと、また突っ込みが入りそうなのでやめときます(笑 後ろのでかいのはザンジバルかよ?)

本来、春のBレイドのCPのひとつでした。お店にも承諾をいただき、ここで次のCPのヒントをもらえる仕組みになっていたのですが、開催断念で、レイドのルートは栃木県に移されます。それにしてもこの白いの、連れて帰りたかった・・・

空へ還る日

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青森県三沢市は、震災で被害を受けたものの、岩手以南の沿岸に比べれば、まだ被害は少なくて済んだようです。それでも2人の方が亡くなっているし、地震とともに津波も来ていたのだから、どうなっているのだろうと気がかりでいました。

2009年に気まぐれで出かけた折、太平洋横断に成功した機体、ミスビードルのレプリカ(というより正しくはハリボテ)を眺め、そんな逸話がここにあったのかと、わくわくさせられたものですが、もちろんこの展示機は津波によって全壊しており、砂浜一帯も土砂に埋もれて様変わりしているとか。

実は三沢市や関連有志では、ミスビードルの復元機体をアメリカから借り受け、三沢の航空祭などの機会にデモフライトをしようとずいぶん前から企画しており、昨年それが実現間近というときに、米軍の事情によって機体を空輸できずに断念していました。さらに実を言うと、ミスビードルの三沢からの離陸は1931年のことで、ことしがちょうど80年めにあたる。ならばことしこそはと、はりきっていた矢先に震災ですから、こりゃもう不可能なのだろうと、ひと事ながら残念に思っていたのです。

ところがよくよく三沢市のホームページを見ると、企画は健在で、復元機体は空輸がダメなら船便で、と、昨年秋に搬入されていたのでした。機体の貸与期間はことし10月までとのことで、8月と9月にフライトさせる計画が進行中です。プレイベントもあるようですが、こういうのは趣味性が偏るとはいっても、元気になれるエピソードだねえ。なんでもかんでも仙台に復興イベントを集積させる必要はないわけで、たとえば東北六魂祭という東北六県の主要なお祭りを定禅寺通りに集めてしまうことを否定したりはしませんが、それが仙台でなければいけないという理屈もまた、ないと思うのです。

一般車両への週末の高速道路1000円社会実験は今週いっぱいで中止となり、東北への出足には変化が出ていくと予想されますし、三沢まで行くという距離感も、簡単にクリアすることはできないかもしれないでしょうが、このフライト計画は、応援したいなあ。8月は無理そうだけれど、9月には観に行ってみたいです。