「雷乃発声」と綴る、春分の七十二候は、同じ綴りでありながら中国と日本とでは「雷」の読み表し方が異なり、日本では音読みとしているようです。意味するところは「遠くで雷鳴が聞こえ始める」というものですが、これは「春雷」のことかと思うと、春雷自体は立春の時点ですでにシーズンインしていて、それでも立夏あたりまでの雷が含まれるという、けっこうアバウトな扱いとなっています。春分も春分の日も「およそ何日」てな具合に揺らいでますし。
それでもぼちぼち寒さも和らいできて、稜線から眺める遠くの景色も「花粉のせいで」ぼやけ気味となり、太平洋側の町は春めいてきます。彼岸過ぎて4月のことになりますが、10年前、つくばーど®で花見を開いた際、「第一回ツールド・あたご」なるヒルクライム競技をやっておりました。2月の新年会では一人でしたが、このときには何人かトライした。あの頃は自転車でここを登ろうなんて酔狂な人はいなかったね。だからこの10年、第二回も開かれていないんですけど。