6月10日に行われた練習走行会に参加したTeam WESTWINは、どうやら2台揃って廣瀬選手とパジェロの返り討ちに遭ったようです。
コースは、TDA第一戦のレイアウトのまま使用されたそうですが、コースコンディションも第一戦当日とは異なるドライ路面で、そのために足元をすくわれる車両が相次いだとか。
「第一戦は豪雨のあとで、やむなく使えるセクションをつないで作った臨時のレイアウト。あれは遊びで使うとかえって危険だから、封印しろと言っておいたのに」
怪我の療養や所要で走行会に出席していなかった島監督は、苦笑い。なぜドライでそんなことが起きていたのかを尋ねると、
「直線セクションが時速140キロまで引っ張れるんです。それでも第一戦ではウエット状態からのスタートだったので、全体的に速度は下がっていました。走行会では、練習だというのにガチでバトル状態になったみたいで、結果的にオーバースピードでコーナーを曲がれません」
出走していた車両の中には、壁に激突して破損してしまったものもあり、後藤、川添両名のエスクードも、そろいもそろってコースアウトし、川添選手のエスクードは試作品のフロントバンパーを壊してしまったそうです。
「まあけが人などが出なかったのが幸いでしたが、それにしても車は壊す、ライバルには揃って負ける。情けないったらありゃしません」
この苦言に対して、後藤選手がどう言ったかというと、
「いやー監督、ひょっとして去年の勝ちは、あれは運だったんですかねえ。走ってて思ったんですけど、なんで勝てたかわかんなくなりました。自分は本当に優勝してたんでしょうか」
おいおい・・・
川添選手も神妙な面持ちだったようで、
「こんなんで第二戦負けたら、向こうに波を持って行かれちゃいますよねえ」
両名、がっくりです。
「今シーズンは去年新調したタイヤを使い切るつもりだったんだけど、1セット新しいのを買っちゃうかなあ」
「えっ、後っちゃん、それずるいよ。俺、この前のレースで新品おろしたばっかりだよ」
このような対話で第二戦に向けた喧々諤々が繰り広げられているそうです。まあねえ、いきなり向かうところ敵なしになってしまったら面白くないし、ライバルたちが食い下がってくるのは当然の成り行きでしょう。来月の第二戦は、なかなか目を離せないTDAになるかもしれません。
「それにしてもだ。お前ら、その歳で『運』だなんて言ってるんじゃないよ。つくばーどやESCLEVの面々が聞いたら、きっと殴りに来るぞ」
まったくです。とりあえず近傍の応援団の方々、代わりに小言を言っておいてください。
更には羽根(Rウイング)に拘る奴ら・・・・
これが当日本戦になると「どこにこんな顔隠していたんだ」って
面構えになるのだから、応援にくる
来る方々はそのギャップを楽しんでください(笑)
こういう憎めないところがあるから慕われるって部分、大事だと思います。
しかし彼らを追いかけるゼネレーションが、どこに感化されるかは、ちょっと心配。
後藤君の勝ちは運ではなく勢いだと思います。
突然ですが、お知らせです。
私、赤いエスクードを降りることにしました。
ああなるほど、勢いというのは頷けます。しかしそうだとすれば、それには波がありますから、油断は禁物ですね。
あの01Rも、車体を作ってから6年か7年は経過したんじゃないでしょうか。川添くんと手合わせのチャンスがなくなってしまうのは残念ですが、このあとは彼らが頑張ってくれると思います。