情けない話ながら、まともに放送を見ている暇のなかったロンドン2012。なんだか盛りだくさんの演出だなあと思っていた開会式から、ようやくテレビを見る余裕ができたら、あっという間に閉幕まで来てしまいました。
仕事先では「塩梅良くない」「なかなか勝てない」といった序盤戦の話題を耳にしていましたが、メダル獲得数過去最多であったアテネ大会を超えることができたようですし、選手陣にも世代交代に伴う新しい期待もありそうだし、また4年後にワクワクさせてもらえるはずです。というか、今大会、それすらできないくらい観戦できなかったなあ。
今更ながら、開幕のことを振り返ってどうするんだ。な話ですが、ミスター・ビーンやらメリー・ポピンズやらハリー・ポッターやら、はたまた女王陛下とジェームズ・ボンドやらが割拠するイベントなんて、めったにできない。さらにデビット・ベッカムだのポール・マッカートニーだのというキャスティングを、真似でもいいから日本でやったら、聖火台をウルトラマンが支えて高々と掲げ、仮面ライダーがリレーを護衛先導して、上空ではバルキリー部隊が五輪の輪を描くと、トトロの大群が傘で降下してくる・・・
漫画過ぎて、まず企画自体が通りません。いかに設定寸大のガンダムをリアルに建築しようとも、我が国のキャラクターには国際大会をもてなすまでの力量はないと思います。そんなことやるより、それぞれの競技種目に取り組んでいく選手陣の環境整備をしてあげなくちゃいけないでしょう。
その反面、大会以前、最中、結果の出たあとと、まあ見たいといえば見たいながらも、マスメディアが選手に密着しすぎ。特に大会前は宣伝効果という部分もあるのだろうけど、構い過ぎの上プレッシャーをかけ過ぎです。もっとほったらかしてあげてもいいだろうと思うし、ある程度の距離感が必要だと感じます。それ以上に、インターネット社会の特徴か、どうでもいい情報までネットの海から氾濫してくる。今大会で「?」と感じた、ライブ中継で結果の出ている競技に対して、ニュース速報が「どうしたって遅れて」流され続けていたこと。アマチュアのツイッターに対する、メディアの意地だったのかと、余計なことを考えてしまいました。
そんな大会期間中、きっとというより、絶対に誰も考えなかったであろうこと。ロンドンを含むイギリスの国際的、宇宙的治安を人知れず警備していたかもしれない、スペクトラムだとかSHADOだとか国際救助隊ロンドンエージェントだとかの存在。だって007が出てくるんだから、彼らがいたっていいじゃないですか。開会式を演出したダニー・ボイルさん、それらを知らない世代じゃないんだけど。どれか1個くらい入れといてくれたら、絶賛したのですよ。なんせ、彼は僕と同じ誕生日だもんで(それこそ関係ないよ)
しみじみと見ていないから、まともな記事になりませんでした。どうせだから蛇足で、閉会式の行われる8月13日(ただし日本時間)というのは、「逮捕しちゃうぞ」の主人公のひとりである、辻本夏実の誕生日だそうです。ということは、もうひとりの主人公小早川美幸(4月7日)も同い年で、この2人は東京オリンピックベビーなのです。うーん、しかしそうなると、リオデジャネイロ大会の頃は、既にこの2人の子供たちの時代だし、その次に再び東京に巡ってくるとしたら、孫の時代なんだねえ。
とかなんとかやっているうちに音楽の調和という閉会式もどんどん進んでいるのですが、チャーチルに続いていきなりバットマンとロビンが出現してしまいました。やられたー。しかし全体的には説教臭いのか遊んでいるのかもはやわからん感じで、ジョン・レノンやらジョージ・マイケルはいいとして、デヴィット・ボウイは偉大なんだろうけど笑ってしまうのだわ。が・・・おー、エリック・アイドル(モンティ・パイソン)の人間大砲! 当然、失敗です。しかしよくよく見ていると、歌っている歌がなかなか意味深。でもって、やっぱり出ちゃうのかブライアン・メイ(って、そっちかい)
トリは・・・リオ大会・ブラジルを代表しての、ペレの登場。そして4年後に向けて閉会宣言へ。
大トリ、ザ・フーによるフィナーレ。