本日からTDA2015年シリーズが開幕です。予定通り、今シーズンから全4戦へと拡張され、より競技性に幅が出るわけですが、ウエストウインのWエースには1戦増えようとも互いのライバルは変わらず、熱い戦いが繰り広げられるはずです。
昨年から2代目エスクードTA52Wにスイッチした川添哲郎選手は、簡単に説明すれば2代目エスクードに乗ってからわずか3戦とはいえ、一度も負けていないという快挙で昨シーズンのチャンピオンとなりました。
2代目エスクードがこれほど強いとは、おそらく誰にも想像できなかったと思います。その反面、わずか3戦でデフケースが破損。これは素材の耐久性という問題ではなく、一見クレバーな走りをしているようでも、川添選手の走りもまた高負荷をかけていたということがわかります。
さてシーズンイン時点での川添52W、挑戦者である後藤誠司選手の51Wについて、まだ詳細を記述することはできませんが、ひとつだけ面白い見方ができます。今回、川添選手のエスクードは、ハンガースポーツの高田社長がチューンを手掛けています。一方、後藤選手のエスクードは、ウエストウインの島雄司監督が手を入れています。つまり、川添対後藤の背中に、ハンガーvsウエストウインという構図も見え隠れする、二重に面白いシーズンが始まります。
速報
一位 川添選手 TA52W
四位 後藤選手 TA51W
おいおい・・・ 後藤選手はドライブシャフトを折って終盤FRのまま走ったようです。
そのような3月8日、2日ほど前に満月を迎えたこともあり、利根川のほとりで時を待っていた1台がようやく走り出すようです。今度は黒い毛並です。実は持ち主は、銀は好きではなかった色なんだそうです。青緑については聞くのを忘れましたが、やっぱり白が好きな性分らしいです。そんなわけで、これを白く塗り替えようなんて暴挙が起きないことを祈るばかりです。
えっ紺色? そんな見たこともない個体はこの際ノーカウント。
えっ⁉︎リタイアじゃなくって走ったのか。よく飲み込めてませんでした。流石だ。
それよりすごいのが
「今日はですねー、コースに慣れてなくて乗れてませんでした」
という川添コメントでした。
2人共、超が付く馬鹿ですから(汗)
そういうのこそを「非凡な才能」と呼ぶべきです。
TDAで与える練習時間はクラス別に約1時間
平均10周する事が出来ます。
奴らの凄いところは頼まれると助手席に乗せてあげたり
初参戦する人の助手席に乗って、走り方を指導したりで
ほぼ自分の為の練習に時間を費やす事が
出来なかったのにも関わらず、それでもしっかり
BEST4までに実戦で、戦うスタイルを造りあげる。
今回は残念ながら決勝で力をぶつけ合うことが
出来なかったのですが、次戦はかならず
手に汗握るバトルが見られると思います。
レースそのものだけでなく、コミュニケーションという視点でも、TDAが他のイベントと少し異なる魅力を有するのは、それぞれが何をすればいいのかを理解しあって取り組んでいるからでしょう。
アマチュアレースだからできることと言ってしまうのは簡単ですが、じゃあ誰でもできるかと言えばそれも簡単ではない。
ほんとに良い弟子が育っていますね。