仮面ライダー剣(ブレイド)ファンの方々以外には何一つ意味のない話ですが、第一話から登場していた主人公の居候先「白井農場」が消滅してしまいました。もともと茨城県が管理していた旧畜産試験場跡地で、ここに県庁を移転させるという話も上がったものの実現せず、震災の前あたりから早稲田大学を誘致して医学部を創設してもらうなどの話題が最近の風評でした。気がつけば北米大陸なうちの近所を書いたころには旧庁舎や事務棟の取り壊しが始まっていたようです。
気がつけば、どころか全く気づかなかったのは仙台住まいゆえの痛恨事ですけど、気づいたところで何をどうできるものでもないのですが。雨水排水処理施設整備のための樹木伐採や建物解体で、そういうインフラを作った後には再び植栽くらいは施すことでしょう。ということはざっくりした土地利用図くらいはできているわけで、そのうち全容がわかるのだけれど、跡地は牧草地も含めて極めて広大なので、排水処理施設をこのポジションに持ってこなくても使える敷地はあるだろうに。
白井農場事務所棟とされた旧庁舎は大正建築で、畜産試験場移転で「あれって残すんですか?」と県庁の人に聞いた時には、「当面は放置です。明治以前ものなら残してもよかったけれど、歴史的建築の価値は無いです。玄関前で車の写真くらいは撮りに行ってもいいけど、建物の中には入らないでくださいね」と説明されたことがあります。歴史的価値が無いとは思えないですが、館内は老朽化と破損で除却もやむなしですが、ことさら保存運動も解体反対の声も聞かれなかった気がします。