洋風なパッケージなんですが、饅頭が入っていました(それ食っちゃったのが失敗だった。後述)。しかも妙にリアルな蟻が描かれている、お菓子の梱包・包装としてはかなり逆転の発想デザイン。近江八幡の、というより琵琶湖の近くに所在する「ラ コリーナ近江八幡」で購入できる和洋菓子のパッケージです。そこは明治初期に商いを興した「たねや」が後に洋菓子展開のための「クラブハリエ」を拡充し、近年、双方の拠点や企業メセナも組み合わせて構えたフラッグシップ店なのだそうです。
常に人々が集いにぎわう場所をめざしての、自然の中に生息する蟻をシンボルとしたメッセージ。食ってしまってから写真を撮らなかったことがなぜ失敗だったかと言うと、饅頭のてっぺんにも蟻の図版が刻印されていたのです。サイトを閲覧すると、独特の風貌を持った店舗棟が目を引くのですが、これは藤森照信さんの設計。ファザードに洋風のデザインを持った店舗併用の都市型住居を「看板建築」(こんな感じの建物)と名付けた藤森さんですが、ここでは建築のみならず包装にも看板としての刻みこみが施されています。
たねやはよくお世話になっております。もっとも、頂き物のことが多いですが(苦笑)
個人的にはバームクーヘンがおすすめです。
季節限定商品も美味しいのですが、いかんせん実店舗が遠くてたまにしか食べられません…
実はこの菓子とパッケージに出逢ったのは三月のことで、藤森さんの作品企画絡みで、たねやさんが水戸に出品していたんです。
話には聞いていても琵琶湖の湖畔となると、こっちでもそうそう簡単には買い物に行けませんですねえ。