それはがちがちの四駆雑誌ではなく東洋経済という媒体によるものだからという点が一つ、そしてやっぱりジムニーというネームブランドへの一定の評価という点も加味されていますが、実に一般ユーザー向けにわかりやすい討論をしています。
わかる人にはわかると思いますが、同じ点をまさしく、30年前にはエスクードがそのように評価され、ついでに半端だ軟派だとも言われ放題だったのです。もちろん悪いことばかりではありませんでしたが、相手が四駆専門からハイソなジャンルまで、ほぼ車雑誌だけに、かなり手厳しかった。
なんでだろうなあとしばし考えてみて、ステアリング形式やらリアサス構造やらフレームやら、その辺は初代エスクードも四代目ジムニーもだいたい一緒なわけで、四代目ジムニーが現代においてそこを指摘されるなら、30年前にとやかく言われる筋合いはなかったよ(笑)と思ってよく読んでみれば、今じゃボール・ナットもリジットも「本物志向」「道具感」として認められちゃうのです。
道具感と言えば、ジムニーにメーカー採用として純正装備されたステアリングダンパーなんて、かつてはアフターマーケットが売りにしていた改良パーツです。つくづく四代目ジムニーは市場ニーズの蓄積を上手に取り込んで作られていると思います。
とすると、初代エスクードは「まあまあクロカン性能がないわけではないんだけど、どちらかといえばそういうクルマじゃないんです」というメーカーサイドの思惑とは裏腹に、クロカン四駆の一新種として迎えられたことが、手厳しい論評を受ける前提になったんでしょう。
それを念頭において、唯一、決定的に四代目ジムニーと初代エスクードの違うところをあげれば、真四角を踏襲して新車感のないJB64をいま出してきたことと、そういう質実剛健が四駆の常識だった時代に、エスクードがこのカタチを産み落としたことに行きつくのです。いやー、だったらもっと生暖かく迎えてほしかったよと、今頃言ってももう遅いんですけど。
しかしです。僕がいま感じていることはそれだけではなくて、20年にわたって我慢を続け市場を護ってきた三代目のJB23が64と比較され、かなり手厳しくダメ出しされている論評の辛辣さです。今さらなのでどなたの、とは書きませんけど、かなりひどいよなー・・・
まあ単純に高いわな。車離れが進み、電車でアウトドアな流れも出来、挙句高いw
そして初代はカーセンサーにはこんな言われような始末w
褒めてんのか貶してんだかハッキリしろw
https://www.carsensor.net/contents/market/category_1491/_63465.html
ツイッターの世界を見ると、このカーセンサーネットの記事で初代のことを知ったという人が結構多い感じがする。
一般ユーザー向けのネット市場だけで判断されてもしょーがないと思うけど、「買う気も無い」のに「乗ってみたい」とかぬかすやつらも多いねえ。
高いと言えば、どこの販売店とは言えないけど、四代目のテンロクの在庫処分で「五十万円引き」でやってくれと、どこのとは言えない自販本社から通知されたって。
下手するとハスラーより安くなるわ。