「お父さん、そろそろオジロ(ヤマタノオジロ)が1万キロになるんで、オイル交換した方が良いよね?」
「あー、ちょうどキリも良いからな。社長(主治医)のところに持って行きな」
傍から見れば面白くもなんともない対話ですが、ヤマタノオジロは2800キロくらいで水戸から名取に売り出されたディーラー使用車を買い取ったものです。
今回が初オイル交換なので、距離感としてはちょっとルーズだったかもしれません。仮にターボ無しのJStyleⅡだったら純正オイルの粘度が0W‐20でしたから、もう少し早めの交換サイクルにしていたと思います。でもオジロは二代ともターボ車でオイル指定が5W‐30。納車整備から7000キロくらいほっといてもいいやと(笑)
ここからは5000キロサイクルを奨励していくのですが、最近の車ってずいぶんと0W‐20指定が増えているんだなと、あらためて思わされました(まあうちので言えばサニーなんかずっと昔の車で0W‐20指定ですが)。同じR06Aのユニットでありながら、ターボの有無でハスラーの推奨粘度がそれほど違うとは・・・とか感じながら指定オイル表を見ていてびっくりしたのがJB74。
ジムニーシエラ、なんと0W‐16だそうで。いやー確かにK15Bには今のところターボは装備されていませんが、そんな粘度で回しているとは。これはユニットそのものの丈夫さに加えて、低粘度オイル自体の性能も格段に向上したということなんでしょうねえ。
というふうに解釈はするものの、実際、シエラのような用途でそれって大丈夫なの? それとももはやシエラでクロカンとかぶん回すとかが時代遅れ?
最近の四駆はトラクションコントロールが充実してるので、そんなにエンジン回転数上げなくて大丈夫なんでしょうね……
オフロードコースで電子制御バリバリのラングラーやランクルなんかが (勿論乗り手のウデの差がありますが) ゆっくりゆっくりズッズッズッて感じで確実にトラクションかけてクリアしていったセクションを、四駆とはいえデフロックすらないこちらは、エンジンぶん回して勢いやら反動やらでもがきながら乗り切ると、なんだかこちらが無駄に騒々しくしてるみたいで恥ずかしさすら感じました(笑)
そこは負けをしみに聞こえるかもしれませんが、
「ぜーんぶデバイス頼みでたのしいんかー?」(まあ楽しいんでしょうねえ)
なのです。
しかもそれらがなくとも大排気量でトルクを使える連中に対して、G16Aの中期型以降はトルクバンドを上手に使ってラインを見極めなくてはならない。まさしく腕前です。
あとは、車高上げりゃいいってものでもないし、タイヤが太けりゃいいってものでもないですよ。