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  ~懲りない傾向~

ありそうで無かった視点

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写真家の山崎エリナさんと初めてお目にかかったのは東北在住最後の夏の始まりの頃。福島市に拠点を置くトンネル工事の専門企業、寿建設の森崎社長に招かれ、同社の工事現場を撮り続けた写真展をたずねたときのことでした。短期間ながら350人の来場者が、福島市という距離感の会場を訪れたそうです。このあと何度かの展示会を経て、ことしの4月にその写真集が出版され、八重洲ブックセンターでは瞬間最大風速のように数日間、売り上げランキングの1位を獲得したとか。

写真集の評価は、国が進める国土強靱化対策にも合致し、今年のインフラメンテナンス大賞の優秀賞を受賞しました。橋やトンネルなどのインフラ老朽化は災害を引き起こす。故に手間と時間をかけてメンテナンスかそれ以上のことをしなくてはならない。けれども、インフラメンテナンスってどんなことをするの? というクエスチョンこそ一般市民の「これまでのリアクション」だったはず。

 

工事現場の、働く姿をつぶさにとらえた山崎さんの写真と、これを企画した森崎社長の視点は、まさに現場と、現場の向こう側にいる人々を貫通させたということになるのです。

で、書き忘れるところでしたが山崎さんの写真展「インフラメンテナンス ~日本列島365日、安全・安心の守り人~」が本日から新宿のリコーイメージングスクエアで開幕するので、ちょっと抜け出して明日かあさって、行ってこようと思います。

 

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