「ゴーゴー・レッツゴー真紅のマフラー」と、石森章太郎さん作詞で歌われて久しいことから、ずーっと、仮面ライダーの首周りのアレをそう呼びならわしていたのですが、サイボーグ009の「赤いマフラーなびかせて」の形状ほどマフラーとは言えない。といって今更宇宙戦艦ヤマトよろしく「真っ赤なスカーフ」と歌詞を置き換えるのも無粋じゃないかと思いはしますよ。でも・・・やっぱりアレはスカーフなんだよねえと、何で今どきそんなことを持ち出しているかというと。
日本スカーフコーディネート協会(そんな団体があるんだ!)によると、3月4日って「スカーフの日」だそうで、もともとはカトリックの女性がミサに出るとき、三角なり四角なりのベールを頭に纏うしきたりから、これを忘れてはならないのよと首に巻いて過ごしていたことが始まりだと。そこから一般化して装飾傾向に広がるわけで、三角と四角のという部分から「スカーフの日」が制定されたのですが、じゃあマフラーって何よと思えば、やっぱり「防寒具」なんです。009の「マフラー」は、確かに長さや質感からそんな風に見える。
ということは、仮面ライダーのアレは、ファッション性を持ちながらも仮面でカバーしきれない首周りの防寒と防御を兼ねた「マフラー」と言って逃げ切るのだろうなあ。