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  ~懲りない傾向~

謎の立花レーシング 前編

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なんでもかんでも「設定・解釈病」になってはいけないという戒めを覚えつつ、謎のシリーズの「仮面ライダー編」です。何が不思議かって、立花藤兵衛さんが運営していたレーシングクラブのエンブレムが、どの時点でサイクロンのエンブレムとして成立していくのか。あのエンブレムは本郷猛がショッカーに拉致される以前から存在していることは有名です。だから猛が脱出しショッカー謹製バイクを持ち帰ったあとのマーキングという線が一番合理的です。

この展開はテレビドラマとコミカライズの双方を取り上げて考える必要があります。テレビ版ではちょっと常用サイクロンとは思えない、ほんとにショッカーが開発したのか?と思わされる、律儀にナンバー付きのただのバイクなのですが、コミカライズでは「改造したオートバイ」と言及されています。よってテレビ版でも変形機能を有した偽装のバイクということでしょう。後に一緒に逃亡した緑川博士は殺害され、猛はその犯人として娘の緑川ルリ子に嫌疑をかけられます。

そのルリ子がショッカーに襲われた際、猛はサイクロンで追跡しながら変身し、ここで初めて戦闘スタイルのサイクロンが登場します。よくよく見ると、ショッカーアジトから脱出した時に使用していたバイクと、常用サイクロンは(バイクの型式以前の話として)別物です。変形機構は備わっていたとして、脱出時には存在しない、特徴的な加速ブースター付き6気筒風排気管は、いったい誰が取り付けたのかと考えると、やっぱり立花さんしか考えられません。

ここまでの時間経過が不明ではありますが、脱出後に一時猛たちは倉庫に隠れて過ごしているので、その間に立花さんがバイクに手を入れたと考えるのが妥当なところで、その際にあのエンブレムを、盟友の証としてマーキングしたのかと思われます。立花レーシングは、つまり、それほどの凄腕メカニックでもあり、元レーサーであった立花さんの天職なのですが、エンブレム自体には昆虫か悪魔のようなバイクデザインとRの文字があるのみ。このデザインのシュールさは今もって謎です。

 

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