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  ~懲りない傾向~

容易いことのはずなんです

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「宇宙兄弟」の41巻が手元に届き、雑誌掲載から数ヶ月遅れで読むこと数十分。掲載分の話数のなかに、このドラマの主役である南波兄弟と仲間達の世界に対するメッセージが出てきて、現実社会とのギャップにちょっとため息をつかされます。

この表紙にも描かれている、アメリカ・ロシア合同ミッションのチームメッセージを表すエンブレムがそれです。

6人の宇宙飛行士を示す8ピースのケーキと、その周囲に書き込まれた「僕らは宇宙兄弟」「容易いことさ」というメッセージは、雑誌初出だとことしの1月あたりでしょうか。ウクライナ情勢についてアメリカとロシアがすったもんだしている頃で、ロシアによるカザフスタン暴動鎮圧が行われたあたり。一か月後にウクライナへの侵攻が始まったのです。

「宇宙兄弟」のドラマの舞台は、アポロ11の月面着陸から60年後という近未来ですが、南波六太が月から放ったこのメッセージは、アームストロングメッセージ以来の名言として称えられ、月においてアメリカとロシアの各チームに分かれた南波兄弟が、両国の架け橋のように合同チームの一員として行動しています。いやきっとね、現実社会の多くのロシアの人々も、日常に関してはこういう心情なんじゃないかなあと思うと、ため息だってでてきますよ。

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