と問いかけたらば、自信たっぷりな「四代目のマイナーチェンジです」という若手営業マンの答え。
型式も機種記号も変わっているのは、ハイブリッド化されたからですが、ガワはほぼそのままなので、マイナーチェンジなんだそうです。
「1400のときには価格が刷り込まれていたけど、これいくらなの?」
「実は21日まで私共も知らされてません」
・・・ほんとかよー?
オランダに出荷される新型ビターラの価格が28250ユーロという凄い価格。円換算したら在りし日のRVブームでのパジェロやビッグホーンのスタンダード路線に迫っています。なんでこんな強気の価格なのかと思ったら、
「強気じゃなくて、CО2排出削減基準を満たせていないペナルティが加算されているんだよ」
と、二階堂裕さんが教えてくれました。ビターラの場合円換算で約60万円分が上乗せになっているとか(まあそれを差し引いても強気な気がするけど)。世界中の自動車メーカーがこれに引っかかっていて、オールクリアしているのはトヨタだけだそうです。
どういう仕組みかというと、削減量を各メーカーごとにすべての車種で審査していって、全体で基準にどれだけ適合しているかいないかが照合される。オーバーしていれば車種ごとにペナルティを支払わされ、その付けが価格にというなかなか理不尽なことになっているようです。これはスズキに限ったことではないので誤解の無いように。
「トヨタはアメリカでプリウスが売れているからね。そのうえ全車種EV戦略も後押しする」
そういうことなのか豊田章男社長の「全部本気」宣言は。
仮にそんな価格帯で日本に持ってきたら、まず売りようがない。もしも国内投入が実現するとき、据え置きか少し値上げ程度だったら、世界的にお買い得とも考えられるかもしれません。ただしウクライナ戦争のあおりでポーランドがハンガリーと何となく断絶してしまったり、円安の経済が横たわるので、予断を許さない面もあります。
「でもねー。メーカーに言わせると、エスクードの販売は終了ではなくて『休止中』と言っているんだよね」
その言葉通り、新型は21日に発表され販売がスタートするとのこと。カタログ落ちは事実でしたが、まあ巷の「ラインナップから消えた」騒ぎは不確定要素に飛びつくのが早すぎな顛末となりました。
そんな対話の帰り道。先を急いでいたため立ち寄ることができなかったのですが、こんな風景を見かけてしまいましたよ。
お子さんがいらして運動会などの行事が絡んでいたら大変申し訳ありませんが、この日を予定にエスクードミーティングを開くことになります。場所は神奈川県の相模川河畔です。なんで今から告知していくのかといえば、来年のエスクード誕生35周年をターゲットとした企画のためです。最低限、スーパースージー誌上にページを割くことを取りつけています。より沢山の歴代ユーザーさんに時間をいただきたいので、今のうちから日程を絞っていきます。
前回、30周年の折にはオンタイムでミーティングを開けましたが、それがダメだったらという保険と、30周年の日に公開するウェブ企画のために、前倒しミーティングも行いました。ここまではエスクードというブランドが健在でしたが、今回は「休止」という複雑な心境の中での企画です。マイナーチェンジでも五代目でもいいから、復活を願ってユーザーさんの声をぶつけていきたいと考えています。てことは、年内にもこれを通じた記事を用意しないといけない。
詳細は随時お知らせしていきますので、多くの皆さんのご協力をいただきたいと、お願いします。
「スズキ 初代エスクードがデビューしたのは1989年のこと」
ほんと馬鹿丸出しの書き出し。以前も別サイトで同じことをやらかしていましたが、学習能力が全くない。
「クロスカントリーセダン」というコンセプトで登場した初代エスクード・・・というキャプションも二代目のキャッチコピーでこれまた余所と同じ轍を踏む。
10年前の3月19日。日本海側は大雪で、太平洋側もドカ雪で、日付が変わるころは東北道と秋田道が通行止めになり、翌日に秋田県の森吉山まで行かねばならなかった僕は、大慌てで(道を良く知らなかった)仙台の作戦室を出発し、山越えして国道13号で北上していました。
もうこの夜から朝にかけて、東北地方の雪道のすべてのコンディションを経験したという感じでした。
森吉山で仕事を終わらせた頃には、雪雲は東北地方を去り、明るいうちに引き上げられればアイスバーンも無いかなというくらいに天候が回復しました。現地は八郎潟にもそれほど遠くなく、あまりの寒さも手伝い、大潟村にあるポルダー潟の湯につかって暖を取った後、経度緯度公会点に立ち寄りました。
ここでこの日(2012年3月20日)、BLUEらすかるは月までの往路を走り切ったのです。
そりゃ嬉しかったですよ。夜通し怖い思いをしながら宮城から秋田まで走った褒美が転がり込んできた気分でした。人生2度目の月到達という(世の中としては何の役にも立たない)履歴も刻むことができたから。
あれから10年です。中古車で8万キロちょっと走っていた車の方は2年前一足先に月から帰還し、僕自身はあと2万キロちょっとで帰ってくる予定です。
ちなみに3月20日というと、2001年に先代らすかるが30万キロを越えた日でもあります。それをすっかり忘れており、昨日のことですが、BLUEらすかるの積算走行距離は83万キロになりました。
いかん、1日ずれちゃったよ。忘れているとこういうものです。まあずれたからって世の中には何の影響もありませんからご安心ください。
ただし毎度の記録を逃すわけにはいかないので、こういう日はどこを経由してどこまで走るかを、一応計算して出かけています。今回は120キロ程度の走行で、到着時の誤差はゴール地点100メートル手前ででした。
実際には「うわー、ちょっと危なかった」です。
明日開幕となるTDA2022第一戦に、かつてパジェロエボリューションの後藤誠司くんをエスクードコンバーチブルで打ち破り、ウエストウインとの数奇な縁をもたらした磯田貞治さんが久しぶりに参戦します。現在はジムニーを使っているはずで、アンフィニクラスへのエントリー。
「恋の浦遠いけどレース翌日が祝日だからね」
などという飄々とした笑い声が聞こえてきそうです。何が起こるのかというと、実は「磯田対後藤」のカードは過去に何度か繰り広げられましたが、「磯田対川添」は初顔合わせになるのです(一回千葉であったんですが、あれは1台ずつのタイムトライアルで、川添君はパジェロミニだったからカウント外)
「他のチームにも強豪はいますが、この対決ほど凄いレースはないんじゃないでしょうか。現在悲鳴を上げているTA52Wのフロントデフをいじって寝る間もありません。ドライブシャフトはハンガーの高田さんが目分量で切り出してくれています」
川添、梅津両名とも、デフの壊れ方が同じだそうで、パワーバンド内でのギアの変更に機械の方が追随できない負荷をかけているようです。走らせ方の問題なのですがもはやそこは負荷軽減の対策で切り抜けるしかない。あー、そう来たかという改修が見受けられます。
福岡は今週後半が天候不順。20日は曇天のようですが、コースコンディションとコースレイアウトの攻略も見逃せません。
もう何年・・・何十年も手書きでのレタリングをやらなくなっているため、図版やら文字デザインやらはパソコン上のペイントソフトに頼りきり。この頼りきりというのが災いして、作成にかかったデザインの「product by ESCLEV」の文字列に使っているフォントを呼び出せなくなり頓挫しております。
「あるはず」のフォントが、リスト内に見当たらなくなっているのです。
ESCLEVのロゴは、TA01Wさんが手製の切り文字で作ってくれたものがルーツで、これはBLUEらすかるのリアハッチ上部に今でも健在です。これをもとに、ステッカーも同一フォントを使って作りました。
まずフォント名を覚えもせずにソフト頼りでリストから読み込んでいたのがいけない。やむなくすべてのフォントで文字列を書いてみるも、目当てのフォントが見つかりません。
МSペイントが読み込むフォントって、OSの更新などで消えてしまうことってあるんでしょうか?
というわけで、コメントのやりとりをしたその後
ふと思い立って、職場の機材でMSペイントを立ち上げ、フォント欄をスクロールしていったら、bauhaus93というフォントにつきあたりました。
細部が異なるけれどまさしくこれです。機材のOSはWIN10pro。あとでこっちからフォントデータを移植しよう(その前に仕事しろよ)