ゆく年くる年の準備は出来た
つくばーど基地の縁側は、サッシュを閉じてブラインドを降ろしておくと、日中せいぜい5℃くらいにしかなりません。居間は障子で遮られているのでそこまで冷えませんが、夜は暖房が必要です。その園側は季節限定連増このようなもので、足の速い温州みかんの水分をゆっくりと抜いて甘みを増すのに最適です。不作説と豊作説が入り混じることしの津久井浜のみかんは、保存と食べるタイミング次第でうまさを引き出せるけれど、我が家では豊作の太鼓判を押しております。
何事もない平穏な年なんてありゃしないものです。後悔しようとも昨日になってしまった時間はどうすることもできないので、大晦日において全部うっちゃる気持ちに切り替え、2025年に備えます。炬燵で食うみかんは最高。で、待ちきれずここまでにかなりの量を食ってしまったのが後悔。まあ旬の頃は旬のときで、時期を逃さず食わねばならない使命感があるのでした。残りの少しは、今日ようやく帰省してくる霙のためにとっておかねばなりません。
我が家の敷地も氷点下で明け方となる季節になりました。あれだけ暑かったのにさらっと過ごしやすい秋が走り去って、年末らしい寒さの年越しとなります。幸いにも新型コロナやインフルエンザに見舞われることなく大晦日を迎えますが、宵越しの金をもたない、というよりそもそも持っていないので一番寒いのは自分自身の懐なのでした。皆様も健やかに新年をお迎えください。ことしもお世話になりました、来年もよろしくお願い申し上げます。
と言って閉めようと思ったんですが、冬の間、霙がフィガロと交換して乗っているぷらすBLUEの積算走行距離が333333キロとなりました。五桁時代のカウンターなので上一桁が足りませんが、三度ゼロカウントにリセットされています。これは28日の夕方に撮られたもので、彼女はまだ仕事日で帰省しておりません。今夜帰ってくる予定ですから僕はこの並びを直に見ることはできません。幌エスクももうすっかり元を取ったねえ。てことで良いお年を!
・・・・あれ?
CTがなんだって? 心電図かなんだって? 内視鏡が・・・などなどいろいろ目の周りにちらつていましたが意識が朦朧・・・
どうも30日の夜に倒れたようです。
好事門を出ず悪事も千里を行かず
「好事門を出でず、悪事千里を行く」というのは、「善い行いは世の中には伝わらず、悪事は千里を走って世間に広がる」ことを意味しています。千里というからには、悪事は日本列島の南北も東西も瞬く間に駆け抜けるということになりますが、この言葉はもともと中国のものです。何日かかって千里を行くのかは知りませんけど、約4000キロという数字に置き換えると、おおむねBLUEらすかるの一か月あたりの走行距離に迫っています。
悪事はあっという間に世間に知れ渡るから、行うもんじゃないぞ。というありがたいお言葉は胸に刻むとして、一か月に千里を超えて走り、自分で言うのもなんですが驚異的な積算走行距離に至る逸話は、どちらかと言えば「全然世間に知れ渡っていねーよ」の側です。まあ誰の得にもならないしね。写真はラックを載せていないので2008年かそれ以前の風景です。その頃はまだ20万キロ台でした。
それでふと気がつけば、ことしは28日ではなく本日で仕事納めになっていました。土曜日まで仕事の残る人、それ以降の年末年始も業務に追われる人、ごめんなさいで、僕の今年の仕事は27日締めとなります。走るも走ったり約50000キロの2024年でした。
ところで、僕は別に有言実行の男なんかじゃありませんが、BLUEらすかるの積算走行距離は25日早朝、950000キロに達しました。激務でもあったけれど、それが功を奏して年内にここまでと考えていた目的は果たせました。でもまだ残り約1年で50000キロ弱を走らせなくてはなりません。行けるか未知の道のり。この際大悪党でもなんでもいいですわ。千里なんかじゃお話になりませんから。と、ほざいていたら「明日から大掃除やりますよっ」の天の声がかかりました。
この後しばらくして入ってきた、前スズキ会長・鈴木修さんの訃報。本田宗一郎さんのときにも思いましたが大きな柱が失われたような。それにしても誕生日まであとわずかの御年94、うちのエスクードが95万キロに抜け出た日に亡くなられるとは何かの因縁でしょうか。清濁併吞でいい話も悪い話も聞かされた人でしたが、この人がいたからこそスズキはエスクードを産み落とした(でもジムニーの生みの親ですが)。ご冥福をお祈りいたします。
どのみち敬虔にクリスマスを過ごすわけじゃないので、関連にもならない話題で前倒しするのは、24日のブログが「マイティジャックを取り戻せ!」の掲載日とぶつかってしまうからです。
だったら25日でもいいじゃねーかと気がついてはいます。その辺がまあ敬虔じゃない杜撰さなんです。
その「マイティジャックの非合法勝手に書いてる物語」は、いよいよ宇宙で悪の組織Qが強奪した某国の衛星と戦い、東京湾上空に帰還していく予定で、ここに和邇さんが設定した「ニセMJ号」が出てくるんだけれど、どうやって一騎打ちするのか書いては消し消しては書き直してまた消しているという、はっきり言うと行き詰まり状態。強さがインフレしてしまうくらいMJ号二番艦をパワーアップさせてしまいましたから負けるわけないんです。
ただ、そこはマイティジャックの世界ですから艦首波動砲みたいな必殺武器はご法度で、といってMJ号が元から持っている超音波レーザーなんてわけのわからん武器も使いたくない。でも空中でのミサイル戦なんてつまんないですよね。和邇さんに教えてもらったМJ号の設定に、「ビッグM」という艦首格納の巨大ミサイルがあるんだそうです。これを扱う決めどころがあるのかないのか、この期に及んで迷うわけです。
書き忘れてたので書き足します。「ビッグM」というのはもちろん「ビッグマック」のことじゃありません。そこで思い出したのが、マクドナルドがビッグマックを産み出したのが1968年で、マイティジャックの放映の年でした。ということは、ネーミングに関しては成田亨さんの方が、設定考察上早かったのではないかと想像できます。まあMであってマックじゃないんですが。
あっ、Qの暗躍の「今回に限っての理屈」が丸々抜けている! わざわざにせMJ号繰り出してくるんだから何かありますよねえ。←書いてるの誰だよ
冬至に何を食うべきか←まあオチは大きなお世話
冬至の日に「にんじんとかだいこんとか『ん』がつく食べ物を食べると運気が上がるよ」と言われましたが、「豚肉、こんにゃく、たまねぎ、さといも・ごぼうなどもいいよ」とも付け加えられ、そりゃなんでもありじゃんと懐疑的な僕。「ん、がつけばいいんだな?」などと半分反発して、食いに出かけましたよ「てんどん」。栄養価の高いかぼちゃだって入っているぜ。という大人げないことを冬至でもないのにやってました。冬至の今日、もう一回食いに行こうか。
てなわけで再び行ってきましたが、何も天丼でなくとも「ん」がつけばいいんだろう(すでに解釈がひん曲がってますが)ということとして、「エビてん定食」です。その割にエビが目立たないんですが、一本目は既に食ってしまってまして、野菜天が揚げられて追加された二クール目の状態。ゆえにご飯も味噌汁も残り少なくなっています。しかし「ん」の付く野菜が全然ない。れんこん天でも追加すればよかったかもしれません。
たぶん偶然、だけど必然
こんなの公式記録にゃ残って無いよ
そう言えば2015年にこんなことを書いていました。
当時は天狗も荒ぶる者たちだったそうで、供物を奪いに来る住民を実力行使で蹴散らした(らしい←あくまでも、らしい)とか、神社に上がる急傾斜の石段の上から、松明を投げ落とした(らしい←以下同文)とか、天狗が水垢離に使う手桶の水浴びせかけたとか(らしい←だってそう言うんだもん)、そりゃ中止させられるわなあという逸話が残されています。←ここまで再掲
昭和二十年代後半のお話です。その頃は女人禁制という神域扱いがまだいくらか残っていて、天狗に扮する若者たちは俗世とのかかわりを断ち切る意味合いから、悪態祭りの前夜に別頭の家に集って水垢離をしたのち、白装束に着替えて男衆だけで供物を用意し、祭りの神聖さを継承するわけですが・・・
「そんな迷信信じられるかよって勢いで、町で女の子を拝み倒して髪の毛もらって懐に忍ばせて、ほんとに罰が当たるかどうか試した」
もう天寿も全うしてしまったしいい加減時効も成立しているので、後に僕の親父が語った逸話を暴露してしまいます。つまり、上記において「らしい」というのはそれこそ方便で、親父が参加した年の悪態祭りは大荒れに荒れた稀代の年まわりだったようです。
この急傾斜の石段で真夜中、松明を投げ落としてひるませ、あまつさえ青竹で殴りつけたというのだから、よくもまあ事件に発展しなかったと思います(実際には警察が入ったようですが)。それでも親父が少年だった頃の話の方が、なるほど奇祭らしいかなあと感じるのです。でも、迂闊に日本三大奇祭のひとつと書く人はお気を付けください。その三大奇祭に、愛宕山の悪態祭りは異説にすらカウントされていません。12月の第三日曜、ことしも悪態祭りが催されます。
くまあなにこもるかと思えばそうでもない
先日のこと。ある町の図書館にて、和田慎二さんの「クマさんの四季」を見つけました。本そのものは僕も所有しているのでここで借りるということはしませんでしたが、所蔵するところには所蔵されているものなんだなと、気持ちが踊る年末です。このマンガは生前の和田さんが「役目を終えたものだから版替えして復刻させる気はない」と語り、そのまま絶版になった経緯があります。だけどこうして図書館で借り手を待つこの一冊は、まだまだ役目の途中です。
いま、大雪の二節目にあたる「熊蟄穴」の時期を迎えて、人里に危害をもたらす事例の多くなった熊も冬眠に向かう頃ですが、温暖化して穴籠りしない個体も出てくるようになるのか。そもそもなんだって熊のような猛獣がアイドル化されていったのか(かの国の大統領が由来になる?)、考えてしまいそうになりながら本棚に戻すのでした。
借り手はここ何年も現れていませんでした。棚卸の対象にならなければいいけれど・・・
そらさむくふゆとなる「大雪」の候です。それよりずっと前倒しして先月、つくばーど基地でも冬装備が展開しました。昨年は10日時点でまだ出していなかった炬燵は、ヒーター部分を2017年に交換していますがフレームと天板は四半世紀ものです。僕が使っている信楽の灰皿なんか、僕が子供の頃祖父が使っていたものですから、現在の住まいの一つ前から時空を超えている代物です。テレビ用リモコンも15年物。身の周りに骨董品が増えています。
自分自身が骨董の域に入っているので、夏の酷暑もきつかったんだけれど寒さにも敏感になっているようです(しかしまだももひきとやらは履いたことがないのだ)。そんな年ごろでラーメンのつゆを飲み干すなんて無謀極まりないけど、基地の近所で地鶏風味の塩バター、ちょっと走って白醤油風味と、立て続けに美味い店に出逢ってしまってもうどうとでもなれやですすってしまいました。