牛久大仏の螺髪(右巻きに丸められた髪の毛のこと)は、それ一つあたりの直径が1mだとのこと。長年直立していたら、落雷は特殊避雷針で避けているそうですが風雨には晒され続けてストレスもたまることでしょう。とか想像したらば、航空標識灯が「お灸」に見えてきてここしばらく脳内から消え去らなくなってまして。何グラムどころじゃない分量の艾になっちゃいますよねえ。ただ、灸というのは皮膚に施すものなので、螺髪でも効果があるかどうかは知りません。
その名も「きゃにおん」・・・え?
千葉県の山武市に仕事に出た足で銚子を回って帰路に就こうとしたら、匝瑳市の国道沿いでステーキ屋を見つけたので入ってみたら、200gのサービスステーキランチが1150円と意外に安くてうまい。付け合わせがちょっとやっつけ仕事素材なんだけれど、肉の方がそれを赦します。このあとアイスコーヒーもついてきました。150gや300gもありましたが、お初なので真ん中をとろうと訳の分からないことをやってますが、再び当たりのお店と出会いました。
そればかりか店名が「きゃにおん」って、何その偶然! よもやつくばのキャニオンの先代の弟子? と思ったらそうではなくて、40年前に開店する直前まで店名が決まらず、合羽橋まで食器類を買いに行ったときに取引した食器店が「キャニオン」の名でこれを気に入り平仮名でもらってきたとか。40年の味とサービスは色あせていないようです。しかし待てよ、少し昔に千葉で仕事をしていてここを何度も行き来していながらこの店を知らなかった僕はかなり損していたってことかー。
全巻読むのに何度通えばいいのやら
先日の買い出しトライアルの際、実は主催者側は事前確認の必要もあり1日前に現地入りして、道路状況や集合ポイントなどのチェックをやっておりました。三種合体麺がうまいのかどうかも含めてです。結論から言えばそばつゆってうどんだろうが中華麺だろうが受け入れてしまうものでした。が、恋路茶屋ではもうひとつの発見をすることになります。あの「OUTRIDER」がおそらく創刊号から一次休刊までの全巻、この店に置いてあるのです。
創刊が1987年ですよ、雑誌一冊が380円の頃です。その価格で各地のツーリング情報や、そのために撮られたとても美しいツーリングシーンが、合体麺をすすりながら読めるとは。やるじゃねーか恋路茶屋、と思ったら「バイク乗りのお客さんが置いて行った」となかなかそっけない返答でした。バインダー一冊に18冊が収まっています。さらにバインダーからあふれている分も。はてさて全部読むとなったら何日かかるんだ? というか、そのために何回通うことになるんだ?
涼風至・・・って何処がだよ
カルカッタは辛かったのか?
つい親父ギャグな表題にしてしまいましたが、「カルカッタ」という名の料理は存在しません。木更津市にある「れすとらんさぼーる」で出てくる、ドライカレーにカレールーをのせた料理が、この店の名付でそう呼ばれています。
偶然に立ち寄り巡り会ってしまった献立表の謎の「カルカッタ」は、僕が知らなかっただけで有名な一品のようです。
一合ちょっとのドライカレーにルーをのせたスタンダードから、とんかつ、チキンカツ、ハンバーグ、エビフライのいずれかをトッピングしたバリエーション展開。量的に食ったら汗だくになりますが、米の炊き込みにずいぶん水けを残した感じでドライという風味ではなかった。「コルタカは昔はイギリス領インド帝国の首都でした。そこに敬意を表してインドの雰囲気を名前としたんです」というのがお店の説明でした。評判ほどに辛くはなかった・・・
「雷蔵さん♪、ゆるキャン△という映画にジムニー出ているの知ってる?」
というメール着信のとき、僕はけっこう長い交互通行待ち時間の最中でした。そんなメールを送ってくるのは、例のあの人です。うるせーよ、ジムニーってところが安直なんだい。と思ったけど返信はせずに国道300を下っていくのでした。ゆるキャン△といえば、各務原なでしこが南部町から本栖湖まで自転車で来ていたけど、その距離とこの標高差、化け物だね。
本栖湖は鳴沢村だけではなく、西側湖畔は身延町なんですね。身延町に関する知識はその程度で、久遠寺と富士川くらいしか頭の中に刻まれていませんでした。あのマンガとドラマとアニメの中の身延の町には独自世界観と設定があるので、あれこれ言うのも野暮な話ですが、なでしこの脚力に驚いていた志摩リンにしても、スクーターに乗る以前の本栖湖ソロキャンプは自力だったら自転車だっただろうから、やっぱりただ者じゃない気がします。甲州いろは坂とはよく言ったものだわ。
僕は知らなかったのですが、身延町にはそこを舞台とした別の物語がありました。町が観光PRを兼ねて作った「みのラブ」という3篇のショートストーリー。地元の人々がそのなりわいを通して身延を紹介する「じもラブ」というのもあります。中部横断道ができて、国道300側にもバイパストンネルが作られていて、昔よりも孤立感が薄められている身延町は、想像以上に地産地消の資源に恵まれているなあと感じます。「みのラブ」はその片鱗を上手に見せてくれます。