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  ~懲りない傾向~

ルパン帝国の陰謀

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指輪実はそこまで知らなかったことですが、9月13日というのは、あの世界最小の国連加盟国・カリオストロ公国の摂政、カリオストロ伯爵の婚礼の日であったとか。世界史には載っていないけれども、1968年の出来事だそうです。この日付の根拠は、伯爵が公爵家の跡取り娘を嫁にするため、バチカンから司教を呼んで盛大に式を云々という新聞記事の切り抜き(前日と思われる)によるものらしいです。

といっても、あの伯爵の半生を書いても面白くないので、それは割愛。へーそうなんだ、程度のものですし。

トリイうどん?1968年の物語として引き合いに出されるのが、ルパン一味が潜伏中に食するカップうどんと銭形突撃隊が用いるカップめんで、どちらも世に出ていないという指摘が有名です。しかし日清食品はチキンラーメンの海外売り込みを66年に始めており、海外では紙コップに入れた麺にお湯を注いでフォークで試食が行われていました。61年には叉焼麺なる試供品もあったそうです。ルパン三世がこれに目をつけなかったはずはなく、彼の背後シンジケートがカップめん製法を盗み出し、ある種のレーションとして実用化したかもしれません。一見、別メーカーのきつねうどんのように見えるパッケージも、よく見ると鳥居マークです。

カップ麺?ところが、ルパン一味だけならそれでもいいのですが、銭形警部までが待機中にカップめんを立ち食いしている。これが面妖です(うわつまんねー駄洒落)

ここに、ルパン三世の背後にあるシンジケート、ルパン帝国の影がちらついています。全員とは言わぬまでも、銭形突撃隊の隊員の中に、帝国の一員が紛れ込んでいたのではないかと考えられるのです。この非常食は、一員にルパンが試作段階の帝国謹製めんを持たせ潜り込ませた。カリオストロまで銭形を呼び寄せた行為に対して、ルパンなりに銭形に気をつかったのではないかと思ったのですが、そう甘くはない。

ブルもう4年も前に、暫定復旧試験中という記事で、銭形はルパンをカリオストロ公国外へ逃亡幇助したのではないかと書いたことがあります。映像的にはそう見えなくもない(そうなのか?) けれども、このシーンには有名な指摘事項があり、銭形のパトカーが左ハンドルなのです。もちろん、挙式当日に城へ赴くまでは、ちゃんと右ハンドルの410ブルーバードです。ラストにおけるこれはひょっとして、帝国の一員が用意していた偽物で、銭形警部はつい、それに乗ってしまった。とすると、このパトカーの運転手と同乗の突撃隊員は、極めて怪しい。

 

410彼らこそがルパンを追跡するふりをしながら、脱出の手引きをした張本人・・・ではないと、言いきる理由が見当たりません。まさか突撃隊の全員が、最後の突入時に入れ替わっていたなんてことにはならないと、そこは銭形警部の権威にかけて「そこまではないですよね」と思っております。

事の真相はどうだっていいんです。本当は怖い話のとなりのなんとかみたいな都市伝説を語るよりも、こういうお馬鹿な邪推の方がなんぼか建設的だと思うので。