シネコンに足を運ぶ気には全くなりませんが、東映スーパーヒーローイヤー企画として本日封切られる劇場版仮面ライダーゴーストには、おそらく慣例として次に登場するライダーが顔見世興行するはず。
なのですが、新しい仮面ライダーことEX‐AIDとやらは、せっかくの斬新デザイン(良いとは言ってないからね)をライダーの記号に呪縛されたことで、結局はキワモノインパクトを背負わねばならないようです。戦隊でもライダーでもないキャラクターを堂々と売りに出せないようなプロデューサーなど、もはや不要なのではないか。と何度も書いてきましたが、デザイナーもデザイナーだねこの造形は。
胸のプロテクターにゲーム機のようなボタンが付いているボキャブラリィの低さは、子供にわかりやすいつもりでそうしちゃったのでしょうけど、せめてボタンの形くらい「ワンダースワン」のものを持ってこないとダメだったんじゃないか(なんかもうよそのメーカーのゲーム機ボタンみたいなのさ)。そのよそのメーカーはすでにスマートフォンとインターネットを駆使した「これをやりたかった」ゲームアプリで世界を席巻してしまっている(良いとは思ってないけどね)時代で、ゲームマニアがハードかソフトかの力で変身する趣向をどうぶつけていくのか。
ちなみに、ゲームを扱ったものではありませんが、インターネット回線やコンピュータの回路、ソフトのプログラムに侵入し侵略する敵を、カウンタープログラム(と、謎のエージェント)で倒すという番組だったら過去に居ました。
ウルトラでも宇宙サイボーグでも鏡の戦士でも地底の巨人でもない新機軸を、世界観だけでなく造形としても作り出したという点で、撮影技法の良し悪しはともかく、当時の円谷プロダクションのほうが意欲的でした。