かつて国電と呼ばれていた「国鉄(近郊区間の)電車」が『E電』と名付けられた日から、いつのまにか30年めです。廃止されたという話も聞きませんが、まるで受け入れられず定着もせず死語化してしまいました。E電というのはEast、Electric、Enjoy、Energyなどの意味が込められた造語。しかし大半の意見は「ERRORのE」というマイナスイメージから敬遠されたというものだったそうです。E電というのは公募によって集められた候補の第20位。じゃあ第1位が何だったかと言えば『民電』、さらに2位「首都電」、3位「東鉄」、4位「日電」、5位「民鉄」と、どれもこれもなんともというラインナップでした。
Eという文字にERRORをかぶせていったのはマスメディアの反応だったような気もしますが、上位の候補よりも多少はマシにも思えます。でも、後に高速道路で普及するETCにおいても国土交通省で愛称コンテストが行われ、イーテックという愛称が付きましたが、まあ同じ末路を辿っています。実に内輪の話ですが、ESCLEV というサイトネームを決定する際、E‐den(エデン)というのが候補になったことがあり、やはり「斜に構えすぎだ、やめれっ」と一蹴されましたっけ。
そうですか、Eってイメージ良くないんですか。そうは言われてもESCUDOの綴りを今さら変えることもできませんよ。
それで感じることですが、エスクードという単語についても、よく言われたのがエクシード、エクスードと混同されやすい、実際間違える人もある。後年嫌がらせのようにエクシーガなんてのも出てくるし紛らわしいというものでしたが、これらってふつう間違えるか? 間違えて覚えこむのってよほどの馬鹿じゃないのか? と。
Eにこだわってくれる人もいます。「E計画」(どこかのアニメと混同される)→「E‐ACT」(だけどエスクード限定のミーティングじゃないし)→「ENCOUNTER」とか。
「でもねー、ある一定世代より上の人に言わせたら、エスクードもランクルもサファリもみんな『ジープ』ですからねえ」
などと言われながら前途多難のまま、エスクードのEは、来年が30周年。