霰と霙がこの街にやって来ると、人呼んで「ヨコハマ買い出し小隊」とされていたのはもう10年以上前のことなんですが、その小隊が逗留していたのが当時新築されたばかりの「はまたに邸」でした。
「なになに? 買い出し小隊が来るならおにいさん迎えに出ちゃうよ」
というノリでこのような早朝のシーンから、日曜日は始まっていきます。
ラジアントレッドマイカとフェニックスレッドパールは、並べてみるとほぼ同じ。でもよくよく見ればエスクードはいくらか青が、ハスラーはやや黄色が強調された発色のようです。
はまたにさんと落ち合うのは昨年夏の「けしからん風景作戦」以来です。海岸通りはまだまだ冬の街路樹の景色ですが、幌のエスクードが走って来る姿は、これが四半世紀以上前の車だと思わせない存在感があります。そこまでのインパクトはまだないのだけれど、うちのオジロ以外のハスラーがこの街でもたくさん走っていて、これもまた天狗の森みたいな田舎と違ってどれもこれも映えるなあと感じされられます。
曰く、師匠であるかどうかはともかく、エスクードという素地から、より時代にマッチした優れた資質を持って生まれてきたことが、ハスラーには言えるのだろうと思うのです。
一緒に朝飯を食いながら、背が高くなったばかりか自走で横浜までやって来るようになった娘らを、はまたにさんは喜んでくれまして(昨年の夏には会っていなかったので)、霙と物々交換に及んでいたのですがそれはまたそのうちに、の話題。
僕は僕で「海岸ランナー」の後編から今に至る続編書下ろしを提案し、快諾をいただきました。5月9日に公開する予定で書き始めます。