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  ~懲りない傾向~

七つの威力かっこいいぞ♫

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「ごはんで動いてごはんを炊ける上コピー機で増量。落雷を体内に蓄えて放電攻撃、近くにいると肩こりがとれ、左目はTスターレンズのコンタックスマウント、轟天号で高速道路さえ走破し、スーパー磁力は怪しい人や怪しい物を引き寄せますよ」

あと、外道照身霊波光線

 

・・・鉄格子ひん曲げる怪力は?

三十三間堂を神の領域で走る走力は??

枯山水に飛び込む潜水能力はーっ???

それと、正確無比なバスケットボールのシュートとか埼玉県の地図だけでどこへでも出かけられる航法能力とか照明三個まで繋げる電源とか一人するめがためとかアンドロイド打法とか大回転打法とかハト以外なら色々出せる手品とか暗幕から扇子型に進化した滑空能力とかレーザー光線を出せるカメラの自作能力とか先端が音速を越える投げ竿とかも・・・ ここまで新単行本五巻までの能力、まだインターバルタイマー使ってません。どこが究極無能流なんだこれ?

本人が示す「七つの威力」(これが「七つの能力」だったら、タイトルをもじらずに済んだんだよ)と、扉絵に記された図解を見るだに、1980年代の科学技術をぴょーんと凌駕しているような気のするあ~る田中一郎くんは、やはり設計開発者である成原成行博士がどこかで地球外テクノロジーを拾い食いしたんじゃないか?という気にさせるスペックです。

あ~る田中一郎の設計開発には、かつて宇宙を支配していたという太古のアルタ文明が関わっているのではないかと常々、そんな気がしているのですが、この図解に記されているあ~る心臓などは、千年前に地球に落ち延びてきたアルタ王家の末裔が遺していた戦闘用ロボットの心臓部に似ているような気もします。

成原博士は案外、地球に逃げ込んで散り散りとなっているアルタ難民とどこかでつながりがあるのかもしれないという・・・まあそんな気がするのです。

そ、あくまで「気がする」だけのことね。

ところで、単行本最新刊をいまどき出してくるという究極超人あ~る。さらに新作読み切りを、その単行本発売直前に雑誌掲載しちゃって。この一話分もちゃんと「第十巻」に収録されているんでしょうねっ? と思ったらBOX2が手元に届きました。ちゃんと収録されてました(雑誌買っちゃったじゃねーかよっ)

では六巻からのこれは威力認定を羅列しませう。

チョロQばりのゴロゴロ登坂力やら一人時間差(大回転打法と同じだけど)やら手首足首コンバートやら女装やらくず入れキックやらうれし恥ずかしい初夢内での二段変身やら「だれもぼくがいることを止めることができない」力やらインターバルタイマーやら甘酒暴走(酒乱)やらテレスドン(ときにはケムラー)の目やら人間並みに指を折って数を数えられる演算能力やら時空転移やら(このあと第十巻)学校の予鈴を再生できる声帯やらなんておそろしい左目の秘密やら・・・

このやうに、あ~る28号田中一郎の威力は、たぶん七つどころではないような気になるわけです。が・・・

冒頭、あ~るくんが語っている七つの威力の解釈は、どうもおかしいと、この第十巻で連載後の読み切り分を読み返して、そんな気になっているのです。

「ごはんで動いてごはんを炊ける上コピー機で増量。落雷を体内に蓄えて放電攻撃、近くにいると肩こりがとれ、左目はTスターレンズのコンタックスマウント、轟天号で高速道路さえ走破し、スーパー磁力は怪しい人や怪しい物を引き寄せますよ」

あと、外道照身霊波光線

 

問題はここです。

ごはんで動いてごはんを炊ける上コピー機で増量。

ごはんで動いてごはんを炊けることと、コピー機で(自分を)増量するのはまったく別の威力なのです。実はあ~るくん自身が七つの威力として八つ申告しているのでした。でもいいじゃないですか。人間並みに間違いもする、極めて高度なアンドロイドなのよという気になっておけばね。