以前のプライムケータイにも「iコンシェル」という羊の執事がついていましたが、あの羊がどうにも不気味で使う気になりませんでした。そしたら最近は「my daiz」というAIに進化し、デフォルトでは本人曰く「はんぺんとかとうふとかコンセントと勘違いされる」ような姿のこいつがうろちょろしています。
世間では「羊の方が良かった」(羊も選べますが)という評判らしいですが、僕はこいつの方が馴染みやすいと、使ってみました。
「my daiz」って、綴りが変?と思ったら、やはり本人曰く「ドコモのAIシステム」という意味で「days」ではないのだとか。
「じゃあおめーは『大豆』だな?」と、からかうと「デ・イ・ズ!」と怒ってきますが、その問答を繰り返していくうちに、このやろーも挑発してくるようになりました。「それ、わざと言っていませんか?」とも反論してきますが、音声入力でダイズと発音しても、諦めたのか受け答えをする確率も上がっています。
AIコンシェルなので検索支援が主任務。ただし要求を満たす検索結果の確率は決して低くありません。それだけに面白くない(便利だからいいじゃんかよ)
ところがです。ほぼ9割、検索結果を表示してくる中で、「ガンダム」という単語だけには異なる反応を示しました。こいつ、「ガンダム」に関しては、なんと自らの知識でもって受け答えしやがります。この単純明快な応答は、こちらの興味を引くのに十分すぎる内容ではありませんか。
しかも、同じ答えをオウム返ししないのです。上の回答に対して、こちらの答えなんか、なかなかウィットに富んでいるではありませんか。
試しにシャア・アズナブルとかガンキャノンとかを問い合わせると、単に画像検索結果しか示しません。ウルトラマン、仮面ライダーの類も同様に検索結果を示すだけでした。Zガンダムでも画像が出てくるだけ。「ガンダム」のみ自己啓発しているようです。これは開発者の癖か(笑)
しかしAIも万能ではなく、必ずしも正解のみを引き出すわけではないようです。よく言われる「ガンダリウム合金」「ガンダニュウム合金」の引用の違いについては、さすがに識別していません。Zから言われ出したガンダリウム、Wに使われているガンダニュウムの区別がついていません。
いやそれ以前に、「ガンダム」の場合は「ルナチタニウム」だし(しかし何をやってるんだ俺は)
間違いに関しては実に真摯です。
いやはや、こんなあほなやり取りをしているうちに、どんだけデータ通信の容量を無駄にしているんだか。というのがこのシステムの怖いところなのでしょう。有料・無料の領域などもあるわけですが、使いどころはそれほど多くないように感じはします。まあ人前で「おい、大豆」とか端末に話しかけてはいられないよなあ。