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  ~懲りない傾向~

斗えサイクロン サイクロン

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『ツインリンクもてぎ』は昨年3月、開業25周年を機に『モビリティリゾートもてぎ』へ改称したそうなんですが、ここしばらく足を運んでいなかったから知らんかったわ。うちのナビゲーションだと旧名称だし、ラジコンのマシントルネイダーを走らせに行って以来(いつのことだよ?)だし。だから入場料も馬鹿みたいに高くなっていました。昔はレースウイークでない平日だったら駐車場代500円ぽっきりだったのです。

上の紛らわしくわざとらしいカットでもうお解りかと思いますが、なんでまたこの時期にもてぎまで足を運んだかと言えば、「シン・仮面ライダー」に登場した3種類4台のサイクロンが一堂に会しているからです。夏休み真っ盛りだから下手な時に出かけたら人だかりで近寄れんかもと思ったんですが、そこは平日(おい)、ホンダコレクションホールは入場者もまばらでインバウンドのアベックばかり。サイクロンなんかに興味を示す人はいません。

映画においてはラストシーンのわずかな時間しか出てこなかった「シンサイクロン」を、模型やら玩具やらよりも早く現物で観ることができたのは嬉しかったのですが、カラーリングが意外と僕の趣味ではないのと、フロントカウルのデザインがケレン味出しすぎで、四ツ目のサイクロン同様、作家性の問題はあるなあと感じました。それはともかく、CB250Rがベースのこのバイク、常用サイクロンと同じなのに想像以上にコンパクトです。

常用サイクロン自体が、CB650Rベースのサイクロンに変形していく設定のため、排気兼ブースターをはじめとする架装のために大柄に見えるのですが、それでもCB650Rそのものが意外とスリムなのか、両サイクロンが並んでいてもサイクロン・シンサイクロンの並びより「あーなるほどこうなんだ」と納得してしまう佇まいです。つまるところシンサイクロンというのは、政府筋の技術陣がより高機動小型化を実用化したってことなんでしょう。

しかしですよ。これを眺めた後、80年代にフレディ・スペンサーが乗っていたNSR500を見てしまうと、現代のオートバイがいかにスリムに作られているかがわかります。戦う、という意味合いではレースマシンもまた同じなんだけれど、現実のオートバイのスケールを見れば、「サイクロンに原子力エンジン」などという70年代のバカげた夢設定がいかに実現不可能かがわかります。ガソリンエンジンでサイクロンも十二分に戦えるって。