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  ~懲りない傾向~

スマートインターの運用課題

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突発的事故だったり季節ごとの恒例時期だったりで高速道路が渋滞する際、あらゆるパーキングエリアやサービスエリアから外へ出られるように普及してほしいスマートインターですが、ここでも突発的にETC未装備のクルマが「そうだとは知らずに」立ち往生していることがあります。

この日は他府県ナンバーで、初心者マークの車が停められていました。

設備の普及とは別に、ETCの運用にも弊害があるのだなと思ったのは、現金徴収をしない保安上の理屈で、システムに対応していない車両はゲートを出入りできないことで、迷い込んだドライバーの方に非が発生する点です。ETCゲートの役目は料金未払いのまま突破する行為を防ぐものと同時に、迷い込んだ車を安全に誘導することで渋滞を引き起こさない責務もあるはずです。

この距離だと窓を開ければ先頭のドライバーの声も、スピーカーで説明する詰所からの声も聞きとれるのですが、ETCとスマートインターの仕組みを熟知していない、或いはスマートインターだとは知らずに降りてしまった初心者は、どうすればいいかわからず頭がいっぱいになって、スピーカーからの説明をきちんと理解できなかったでしょう。数十メートル程度の位置に設置されている詰所からは、終始係員が出てくることはありませんでした。

最悪の事態の想定として、係員が出て来て感情的トラブルで怪我をするとか命を落とすとかのケースもゼロではないでしょう。それでもこのやりとりの時間で、ランプから本線まで数珠繋ぎになった車の数を考えると、金を払えないならゲートを開けないというよりも、まず安全な誘導で該当車をどかすことの方が優先すべき判断ではないかなあと。

首都高内ではETC専用インターがいくつも設置され、非対応車は原則的にはクレジットカードでもゲートを出られなくなっていますが、出られないでは済まされないから何らかの誘導対処を用意しているはずで、ネクスコだって詰所に係員を置いているならば、出て来て説明誘導したらいいではないかと思った出来事でした。