「今こそ味わい深い」とは気楽に言ってくれます。世の中万人エンスージアストってわけにはいかないものですから。記事を見たら、今だと完調状態のフィガロを購入しようとしたら200万円前後(たぶん、~がついてるはず)ですよ。33年前のクルマにそこまで入れ込めるかどうかこそが、この味わいを味わえる必須条件です。
しかし霙がこれを買ったときにはまだ「そこまでやっても160万円」でした。隣に写っている更にナンバーの若い個体はもう少し安かったのではないか。
どうやら2021年の夏以降、中古車価格が全体的に高騰したようです。そう言えばエスクードの初代1600ハードトップも今だと150万円くらいだというから、フィガロクラスの希少で人気車種だととんでもない価格のものも散見されます。
「そんなにドッカンターボじゃありませんけどねえ」
と、霙は言います。まあ記事においては借りたクルマですしインプレですし、なんもためらうことなくアクセル踏みこんでいるってことでしょう。インプレなどではなく33年前のクルマだということを熟知して乗っている霙の方が、ターボ車の扱いは丁寧です。