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  ~懲りない傾向~

Team WESTWIN Warriors#063

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www2013いよいよ開幕したTDA2013年シーズン。その開幕戦は、これまでこのレースを育んできたモビリティおおむたでは最後の戦いとなりました。

という前置きは長くせず、リザルト。アンリミテッドクラス、優勝は後藤誠司選手とエスクード。今季、ゼッケン1を取り付けた川添哲郎選手を押さえ込んでの、堂々の一位を獲得しました。これは昨年の開幕戦をまるごと覆した、後藤選手の雪辱でもあります。「意地でもチャンピオンを奪還するぞ」の気迫の走りは、モビリティおおむたのダートトライアル史に語り継がれていくことでしょう。なにしろおおむたの卒業式を飾るというタイトルは、誰もが奪い取りたかったであろうから。

「今回、反時計回りのターンと、スラロームをコース設計に組み入れました。最後くらい意地悪してやろうという主催者側の親心で」

Team WESTWINの島雄司監督は、大方のドライバーが反時計回りに戸惑うだろうと想定してのコースづくりを展開したのですが、後藤選手にとっては、戸惑うという思考能力そのものがなかったのか、脳が動作するより早く筋肉が動くのか、そんなものがなんだと大鉈を振り下ろすような豪快なコーナリング。その勢いはスラロームにもハイスピードで突入するものだから、手がつけられない速さだったそうです。

「私はね、ひょっとしたら雷蔵さんが誠司に、大牟田の最後で負けたらセッカンだ、とか電話でもしたんじゃないかと思いましたよ」

逆に、川添選手の方が、スラロームには苦戦したようだとか。これはおそらく、そろそろ限界に来ているミッションの問題や、後藤エスクードと比べてまだLSDを組んでいない川添エスクードの差が現れたのかもしれません。なるほど、先シーズンはその状態で3戦のうち2敗を喫した後藤選手ですから、開幕戦で負けたらただでは済まないという強迫観念が・・・たぶんなかったとは思います。

ともかくこれでおおむたの戦いは幕を下ろしました。第二戦からは恋の浦にステージを移しての新しいレースが始まります。言わばTDAの刷新とも言うべき第二戦になるわけですが、主催者側では事務レベルのハードルや苦労がまだまだ残されているらしい。四駆によるダートトライアルは、ターマックのジムカーナやタイムアタックほどに、まだ知名度を得ていません。クロスカントリー競技との違いも理解されていない部分もあります。ましてTDAそのものを絶えず取材しているメディア自体が少ないのですから、スポンサーの新規獲得も大変なのです。しかしそれでは、せっかく機運の盛り上がっているレースや、そこに関心を持ってくれているファンの声がどこにも届かない。

数も少なくなったとはいえ、これを応援できるのは、四駆を扱うメディアにほかならない。情報の発信者は現地にもいるのですから、各誌がその配信を受け取ってアピール支援するという手法は成り立たないものかと思うのです。ちなみに、このブログのTeam WESTWIN Warriorsシリーズは、けっこう高い閲覧数を得てはいるのですが、役に立っているのかどうかは定かではないのです。

2 Responses

ここで取り扱って頂くだけでもありがたいです(ほんと)

クロカンの世界がますます狭くなっていく中
それでも私の回りで、この種を乗り続けていく者が
いる限り、フィ-ルドを作っていくのは私の役割なんだと
今回大牟田の閉鎖で改めて思いました。。。。

  • メディア、とは言いましたけれど、彼らには商業誌というハードルがあって、文化も流行もその上に載せなくてはならないのが辛いところでしょう。といって硬派を標榜するところは受け入れの門があまりにも狭い。
    僕は、プロでもない人々が、販売店の好意でフライングして入手したカタログからの新車スクープやらディーラーでの聞きかじりやらをぼろぼろと流出させるインターネット能力には懐疑的なのですが、情報の発信ツールとして素材を選択することで、功罪の功の部分もまだまだ捨てがたいと感じていて、TDAのような地方ならではのレース展開には、それを活用することが必要ですね。