戦災から立ち直っていった時代の東京オリンピックは、高度経済成長を促し、復興を成し遂げました。それをもう一度、奇跡のように招致できるのか。世界平和の一翼は、東日本大震災からの再生も、来たるべき大地震に対する備えも、含まれていなくてはならない。
総理大臣のなんと明るく力強い、環境汚染に対するカウンターコメントであることか。その勢いで、一度でも福島県において発言したことがあるのか。都知事ははたして基金のみで設営を賄いきれるのか。この国は地方自治から国政に至るまで、問題は先送りにし続けている。けれどすでに、右肩上がりの時代でもなくなっているのです。
この7年間という時間において、東北地方は、自ら足腰を鍛え直して再生を遂げるような機運を行動へと移さねばならないでしょう。東海、東南海トラフで巨大地震が災害を起こした時、国内のエネルギーや食糧供給、避難も含めた生活再建の可能な土地は、北海道や九州、そして東北に他ならないのです。
オリンピックの招致決定は、東京だけのお祭りではない。東北が復興から再生へとステップを切り替えるための機会と考えなくてはならないのかなと感じます。
決してケムール人の世界が招く2020年のようなことになってはならない。