1971年11月14日、同年5月に打ち上げられたアメリカのマリナー9号が火星軌道に到達しました。これが史上初の、地球外惑星への「軌道投入」となった探査機の記録です。
ここは事実は事実であるものの、軌道投入成功というところがミソで、他の地球外惑星に「初の」到達という記録で紐解くと、当時のソ連がベネラ3号という探査機を、金星に向けて5年ほど前に打ち上げています。ただしベネラ3号は通信途絶状態で探査に関する制御をしきれないまま金星表面に衝突しているので、マリナー9号にも「初」の冠を与えることができるようです。
このミッションによって、オリンポス火山、マリネリス峡谷と名付けられた火星上の地形や2つの衛星に関する情報がもたらされました。72年10月まで探査記録を送り続け、マリナー9号は運用終了されましたが、機体そのものは43年後の現在でも軌道上を周回しており、2022年くらいまでは火星の引力と拮抗していられるとか。
ESCUDO Mileageは現在、火星が地球に最接近した2003年の57000000キロという距離に対して、8年かけて34000000キロまで進んでいます。マリナー9号が火星の大気圏に突入するまでにたどり着けるかどうか。間に合うようなそうでもないような・・・
そんなノリと悲壮感だけでやっている企画であります。と、しょっちゅうアナウンスをしております。エントリーされている方々は最新の走行距離を。そんなあほな企画、初めて知ったよというエスクードユーザーさんはぜひ、ご協力願います。記録専用掲示板をページ上にリンクしてあります。
てなことを書いて放り込んでおいたらヨーロッパの小型探査機が10年かけて小惑星に着床成功したとか。500000000キロの空間制御って、はやぶさとはまた別にすごい話です。