何をいまさら、こんだけ毎日くだらないブログを書いていて「いつの間に1年」だよ。なのですが、単身赴任していて基地に居ない日常というのは、時折、現実と乖離している自分があることに気づかされるのです。
取り残されている、と言った方が正確かもしれない。
あの日、家族は早朝から大変な思いをしていたはずで、僕が帰宅した夜にはほとんどの段取りも済んでいて、ありていに言えば何の役にも立たなかった。
親戚の美容師の娘さんが施してくれた化粧で、ごく普通に眠っているとしか思えない姿の前で、いったい自分はいま、何処にいるのだろうと、思考すらまともに働かなかったにもかかわらず、部下や客先からの電話には臨機応変な受け答えをしていました。
狐につままれ、貉に化かされていたようなあの日。しかし欠落したいろいろなものの中には、悲しいとか寂しいという感情も混ざっていて、親の野辺送りだというのに、他の家族のように泣くわけでもなく蹲るわけでもなく、淡々と過ごしていました。
いや、生前やれるだけの孝行はきっとできていたはずだから、いいんだけどさ。
ああ、1年経っちゃったよ(一回忌の法事は先週末に済ませております)