土木工事を題材にした映画といえば、多くの人々が昭和四十年代の「黒部の太陽」をあげてきますが、この黒部ダム大町トンネル工事に従事したり関係した人たちも大分、現役を退きました。この映画で土木の技術者を目指したという人たちもまた、同様です。そんな憧れのエピソードをよく聞かされたものですが、最近はこの手の映画がないので、若手と対話してもまず出てきません。
ガッツポーズをしている高倉健さんは、黒部の太陽とは無関係です。これは昭和57年公開の「海峡」。青函トンネルの先進導坑が貫通した瞬間のシーン。これを観て土木屋になろうと思った、という技術者さんとは、まだ出会っていません。職業選択のあり方がそれだけ変わったということでしょうか。僕は公開当時劇場で観たものの、土木屋になろうとは思わなかったんだけど。
「海峡」も、そういえば地上波放送された記憶がなくて放送履歴を覚えていないのですが、健さんが亡くなってWOWOWが企画ものとして組んだシリーズの中でも、ずいぶん後回しで放送に乗りました。レンタルビデオで観てからもう30年近くになります。
来年は北海道新幹線が開業するので、地上波でも流してほしい映画ではあります。いや黒部ほどの派手さはないんだけれど、大谷直子と吉永小百合の美貌ぶりだけでも一見に値するのよ(そこか⁉)
東京方面から札幌行くのに、どれだけ新幹線の需要があるのか不明ですが。
結局道内の移動をレンタカーに頼ると、千歳に分があるような気がしますがね。
>黒部の太陽
はまだ生まれてないし〜。
>海峡
を見るには、ちょっと早すぎる(笑)
その前にこんな長いトンネルやだ、それも海の中・・・。
リニアを走らせるならいざ知らず、旅客鉄道の時間の壁というハンデはいかんともしがたいですが、こういうのって鉄道屋の意地なんでしょうねえ。