dビデオとやらではとっくに完結しちゃっている話なのでまたもや今さら感たっぷりですが、9日にソフトが出て初めて観たんだから今頃書くしかないのです。
仮面ライダー555(ファィズ)は、5ばっかり並んでいるようでも、実はクウガ以降4人目のライダーなのです。
クウガって20世紀の番組だし平成と絞ってもクウガ以前に4人もいるため、クウガの基準値は未だに違和感を覚えますが、とりあえず555はテレビ番組ベースの平成ライダー4号(それでもRXを無視せねばならない)に相当するのです。
この「仮面ライダー4号」には、まあショッカー謹製変な4号が小生意気にも登場してきますが、実際には4番目の男、乾 巧の物語のようです。555の世界観は、リアルタイムで見ていた人でないと解らない、というより感情移入するために2003年の一年間がどうしても必要な主人公。宿縁を背負った者同士の再会と決着が、今回の物語に用意されていた仕掛けでした。
乾と対峙する海堂直也は、あの当時の子供たちには理解しにくかったかもしれないけれど、12年経った今だったら、たぶん解るんだろうなあ。ちくしょー、変な4号なんか要らなかったじゃねーかよこの番組。こういう脚本書けるんだったら、それこそ怪人も戦闘員も要らない、存在だけちらつかせるショッカーで充分。つまり配信チャンネルなんてけちらないで良い、地上波9時台のドラマが成立したと思いますよ。
海堂役の唐橋充の、飄々とした人を食った芝居を久しぶりに見せられて、やっぱりオルフェノクって哀しいなあと実感。