作物の北限は温暖化により動いていると言われますが、筑波山よりも北にあるつくばーど基地で収穫される福来みかんは、半世紀前にはすでにこの地に根差していました。作付けと言えるほどではないものの、基地では柚子もネーブルも獲れるのです。昔はさらに北でもみかん山を持つ農家があったので、筑波山西麓がみかん栽培の北限という説は「言ったもの勝ちだなあ」と我が家では感じております。
祖父母は福来みかんの皮を乾燥させて七味唐辛子の材料にしていました。みかんそのものは酸味が強烈なので、それを好む人でないときつかろうなと思います。そのへんの都合は関係なしとして、狼駄さんによるみかん狩り。彼曰く
「津久井浜であの量をとるのってすさまじいことなんだなあ」
まああちらでは木登りの必要はないんですけどね、遠州みかんと福来みかんとじゃ、籠いっぱいにする努力はこちらのほうが三倍必要でしょう。