本日店頭発売となるスーパースージー98号に、TD51Wと61Wの対決記事を・・・と思ったのですがそんな時間は無くて並べただけの、やる気あんのか筆者! などと言われそうなお話を掲載しています。
51Wオーナーの二階堂裕さんは、ブログにて河川敷を走らせた感想を短く述べていますが、レースじゃあるまいしその速度はやっちゃならないだろう(笑 やってないでしょう)
今回、両車の性格の違いをまとめるにあたって、違うところはエンジン形式しかないんだよねと、舌っ足らずな記事になっているのですが、スーパースージー側のメイン企画がジムニーの歴代エンジン変遷で攻めてきているのが、二階堂さんと打ち合わせもしていないのに偶然のすり合わせとなっています。読み手の立場から見ると、このジムニーの全エンジン紹介というのは形式やメカニズムの点から言っても、ここ数回の本誌の企画のなかでも読むところがあるなと感じました。
エンジンの異なる51Wと61Wの特徴と言えば、軽巡洋艦と重巡洋艦(さすがに戦艦とまではいかない)の違い。トルクが上がっている分、瞬発力のある直4に引けを取らないV6、2000cc時代のように回さなくても走る2500というV6の完成度があります。しかしフロントヘビーさからは逃れようもなく、トータルで扱いやすい51W、はまったらもとへは戻れない61Wというところでしょう。
本音を言えば直4はショートに、V6をロングに、という車種体系にしていたら、何一つ悩むこともなかったのですが、この折衷案のようなTA11Wの存在もあり、ショートのV6も捨てがたい。これに1600シリーズも混ぜこぜだったわけですから、確かにユーザーはどれを選べばいいのか困ったことでしょう。
ひょっとするとの世界ですが、2代目へのスイッチがあと2年ほど先送りされていたなら、51W系の進化はもう一歩何かあったのかもしれません。それがより乗用車化の道を辿ったとしても、2000らしいトルクの出方あたりにスポットが当たっていたような気がします。