仮面ライダーアマゾンズに登場していた「ジャングレイダー」と呼ばれるオートバイは、かつての「ジャングラー」を今風にアレンジしているだけの存在と思い込んでいました。が、よくよく見たらこれって「ギルスレイダーからの再改造」だったそうで、展示会などで出展された実車を見た人はすぐそれに気が付き、出自も公にされているのだとか。曰く「仮面ライダーギルスのアクトスーツが腐食し廃棄されてしまったので、ギルスレイダーも二度と使われることが無いから云々」・・・
車名にレイダーを残し、車体も一部そのままの意匠で再塗装した演出に膝を打ちかけ、なんかそれはそれで仮面ライダーギルスが哀れかもなあと感じました。アマゾンズで語られるアマゾン細胞の謎などを軸に、両車の繋がりに番組上での新設定を設けても良かったんじゃないかと。ただ、ギルスこと葦原涼という青年は、仮面ライダーアギトの終幕では自らの運命を受け入れ、ギルスとして生きていく決意のもとに旅に出ていますから、その後の彼には不幸を背負わせたくもないのですが。
そういう記号はしかし、アマゾンズの中に埋め込まれていたようで、最初の実験体に続きヒトにアマゾン細胞を移植した第二のアマゾンが「α」で、アマゾン細胞にヒトの遺伝子を加えて培養した第三のアマゾンが「Ω」。まああとから出てくる「Σ」はほっとくとして、「αとΩ」というのは「アギト」の記号でもありました。こういう小技は面白いんだけれど今更の発見(気づくの遅いよ俺)。それくらいアマゾンズには魅力を感じなかったということなんですけど・・・